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2023/11/28
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プレスリリース(2023.11.28):抗がん剤耐性を獲得したがん細胞に対する治療法開発へ期待 ―がん抑制因子 p53 の機能低下がもたらす 抗がん剤応答への異常を新たに発見―

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フロンティアサイエンス学部の川内敬子准教授、フロンティアサイエンス研究科博士後期課程の取井猛流さん、杉本渉さん(研究当時)、伊藤功彦さん(研究当時)と、金沢工業大学応用バイオ学科の平田 宏聡教授の研究グループは、日本医科大学先端医学研究所の研究グループとの共同研究成果を、国際科学誌、Springer Nature 『Cell Death & Disease』(Published:25 November2023) で発表しました。

 

今回の成果は、がん抑制因子 p53 の機能低下時に抗がん剤に対する異常な細胞応答が引き起こされることを新たに発見しました。アクチンは細胞に多量に存在するタンパク質ですが、この応答では、抗がん剤により DNA の損傷を受けた細胞の核内でアクチンの線維化が起こります。さらに研究グループは、p53 の機能低下による核内でのアクチンの線維化を利用して、がん細胞での遺伝子の転写を抑制させ、抗がん剤の細胞毒性を高める方法を発見しました。本研究の成果は、核内のアクチンをターゲットとした新たながん医療への応用が期待されます。

 

なお、取井さんはJST・次世代研究者挑戦的研究プログラム(SPRING)に選抜されており、今回の研究成果は本プログラムによる支援を受けております。

 

 

プレスリリース:抗がん剤耐性を獲得したがん細胞に対する治療法開発へ期待 ―がん抑制因子 p53 の機能低下がもたらす 抗がん剤応答への異常を新たに発見―

 

 

 

 

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