
コペンハーゲンでのバドミントンの歴史に関する集まり
Badminton History Gathering in Copenhagen 25th August 2023
2023年8月25日、デンマークバドミントン連盟の委員会の一つであるバドミントンミュージアム(Badminton Museet)の呼びかけで、「バドミントンの歴史に関する集まり」が開催され参加しました。会場となったのは世界バドミントン選手権大会(Total Energies BWF World Championships 2023)が行われていたコペンハーゲンのロイヤルアリーナ(Royal Arena)に隣接するアイスアリーナ(Ice Arena)でした。終了後には、世界選手権大会スタッフ用の食堂で食事をしながら、また試合を観戦しながら、様々な情報交換をすることができました。
バドミントンミュージアムのオーレ・ヤコブセン(Ole Jacobsen)委員長による参加者歓迎の挨拶の後、出席者の簡単な紹介、そしてこの会の実施に尽力されたトーステン・ベルク(Torsten Berg)氏により進行がされました。世界バドミントン連盟(BWF)終身名誉副会長であり、BWFヘリテージ・ワーキンググループ※のメンバーでもあるベルク氏は、この会の主な目的はネットワーキングであることを強調しました。
※ BWFヘリテージ・ワーキンググループ(HWG): 世界バドミントン連盟において、バドミントンの歴史と文化に関連するコンテンツの作成、記録、宣伝に重点を置くために設立されました。日本からは渡辺雅弘氏と鵤木千加子がメンバーとなって活動をしています。
バドミントンミュージアムのサイト(badmintonmuseet.dk )のウェブマスターであるジョン・スレーン(John Thrane)氏(デンマーク)、ジャーナリストでバドミントン関連品のコレクターでもあるベルント・フォルカー・ブラームス(Bernd-Volker Brahms)氏(ドイツ)、デンマークで開催された過去4回の世界バドミントン選手権に関わってきたトーステン・ベルク氏(デンマーク)、そして鵤木千加子(日本)の4名の発表が予定されていました。残念ながらスレーン氏が体調不良により発表は次回となりました。
Badminton Museetメンバー、発表者、参加者の一部
左から、Bernd-Volker Brahms、Claudia Pauli、Torsten Berg、Chikako Ikarugi、Brian Agerbak、
Hans Sörensen、Ole Jacobsen、Jan-Rainer Brahms
コレクションからのアイテムに基づいた研究について
ベルント-フォルカー・ブラームス(ドイツ)
デンマークの世界選手権 – デンマークの視点から
トーステン・ベルク(デンマーク)
日本のバドミントンの初期の歴史
鵤木千加子(日本)
現在、世界バドミントン連盟HWGでは、ニューズレターの発行、World Badminton Magazineのスキャニングプロジェクト、歴史に関するウェブサイトの開発(BWF Website Development)、象徴となるプレイヤーやリーダーの選出(Iconic Players and Leaders)、世界バドミントン連盟の資料収集状況の共有などに取り組んでいます。今後は、各国や地域で保存されている資料の把握を行い、共有できるシステムを構築することに取り組んでいきます。世界バドミントン連盟のバーチャルバドミントン博物館が作られ、世界中どこにいても、バドミントンの歴史的な用具や本などに接することができるようになる日も遠くないでしょう。
(スポーツ・健康科学教育研究センター/全学共通教育センター 鵤木 千加子)