
本日で、2023年度後期に担当した基礎体育学演習の健康柔道&レクリエーション授業(4コマ)を全て終了した。水曜日(1,2限)は六甲アイランド柔道場で、木曜日(1,2限)は岡本iCommons地下iStageの特設柔道場で行われていた。受講学生全員が大学より貸与された柔道衣を着用し、柔道の基本動作(受け身等)を身に付けながら楽しく安全に行える様、授業担当者としても心掛けた。またウォーミングアップとしてフリスビーを使いながらのゲームを取り入れることにより、学生同士が互いに心を開きながら、楽しい雰囲気で柔道実技に入ることができた。
半期間という限られた時間内で、大半の学生が柔道初体験で男女共習授業ということであったが、学生たちの積極的で熱心な取り組みと学生同士の和気あいあいとした温かい繋がりもあり、技術的にも柔道を十分楽しめる高いレベルまで達していたように思う。
最終日の授業では実技を行わず、柔道の理論や私がこれまで体験してきた柔道を通しての国際交流等の話を中心に講義を行った。日本発祥の柔道の歴史、人間教育また「道」としての意味、世界の人々の「修心」としての柔道への取り組み等の話に対して、学生たちが興味深く聞き入れてくれていたのが印象的であった。
最後に、近年の世界的な「コロナパンデミック」、それに続く「ウクライナ情勢」「イスラエル、パレスチナ情勢」等、また国内の大きな自然災害や事故等、国内外とも混沌とした情勢や予測不可能な状況の発生が続いている。我々個人としてできることは限られているが、「精力善用・自他共栄」の柔道精神を我々は国内外に対して発信し続け、少しでもその精神の実践に努めて行かなければならないと、私自身への自戒を込めて発言させて頂いた。
(スポーツ・健康科学教育研究センター/全学共通教育センター 山崎 俊輔)