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2024/01/05
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【理工学部/物理学科/自然科学研究科】理工学部物理学科 田中孝明准教授が開発に携わったX線分光撮像衛星「XRISM:クリズム」に搭載された軟X線撮像装置(Xtend:エクステンド)および軟X線分光装置(Resolve:リゾルブ)のファーストライト観測データが公開されました

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2023年9月、日本初の月面着陸を目指す小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」とX線分光撮像衛星「XRISM(クリズム)」を搭載した大型主力ロケットH-IIA 47号機が打ち上げに成功しました。

 

 この中で、XRISMは、地球の上空約550キロを周回しながら、宇宙の様々な天体から放射されるX線を観測する衛星で、理工学部 物理学科 田中孝明准教授の研究室が開発に携わっております。

 

このたび、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)より、XRISMに搭載された軟X線撮像装置(Xtend:エクステンド)および軟X線分光装置(Resolve:リゾルブ)のファーストライト観測データが公開されました。 

 Xtendは、10月14日から10月24日にかけて約7億7000万光年の距離にある銀河団Abell 2319の観測を行いX線画像取得に成功し、銀河団や宇宙の大規模構造の進化の理解が格段に進むという期待を持たせてくれます。 

 

また、Resolveは、12月4日から11日にかけて大マゼラン星雲にある超新星残骸(星の爆発の痕) N132Dの観測を行い、精細なX線スペクトルを取得することに成功しました。ここから、恒星や惑星、さらには生命のもととなるこれらの元素の宇宙における生成・流転について、新しい知見が得られることが期待されます。

 

詳細は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)ホームページをご覧ください。

 

★プレスリリース:国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)

X線分光撮像衛星(XRISM)のファーストライトと運用状況について

https://www.jaxa.jp/press/2024/01/20240105-1_j.html

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