このたび、8月26日(月)甲南大学ネットワークキャンパス東京にて、中学生・高校生を対象とした公開講座「宇宙X線観測と宇宙科学衛星の開発について」を開催しました。
講師には、理工学部 物理学科 准教授 田中孝明先生ほか、宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙探査イノベーションハブ技術主幹の上野宗孝先生をお招きし、ご講話いただきました。
当日は、25名の中学生・高校生とその保護者の方にお集まりいただきました。
冒頭、田中先生からは、首都圏の中学生・高校生に甲南大学の説明を行っていただき、特に、現在進められている「進化型理系構想」をお話いただきました。
講演では、田中先生が進められている「X線で見る宇宙の姿」を分かりやすく説明され、その観測のために
打ち上げられた天文衛星XRISM(クリズム)の開発に関わったお話をされました。
後半はJAXA 上野先生とのパネルディスカッションを行い、衛星プロジェクトが実現に至るまでのプロセスを解説いただきました。計画から打ち上げまで10年以上もかかり、X線分光撮像衛星(XRISM)では開発に多額の費用を要したこと、また、衛星の安全確保のため多くの検査が多くの人の手をかけて行われていることに、生徒たちも興味深く話を聞き入っていました。
質疑応答では、生徒の皆さんより、宇宙X線や天文衛星について多くの質問が2人の先生より寄せられました。
講演会場の外には、田中先生による最新の研究内容についてまとめたパネルを展示し、参加者の皆さんの興味関心も高く、食い入るように展示をご覧になられていました。
このたび、ご参加された皆さま、本当にありがとうございました。
(ネットワークキャンパス東京事務所/理工学部・知能情報学部事務室)