
甲南英文学会の設立40周年を記念し、法学者で文化人の谷口真由美氏をお迎えして、「~谷口真由美さんと考える~これからの社会を生き抜き、かえていくためのマインドとは」と題した講演会を10月26日(土)に開催しました。
当日は学内だけでなく、学外からも多くの方にご参加いただきました。谷口氏よりご自身の自己紹介を交えたご講演に加え、英語英米文学科元教員の井野瀬久美恵先生を交えてのトーク・セッションも併せて開催されました。
講演では、谷口氏が出自を花園ラグビー場で育ったご経験から語り起こされて、男社会、「おっさん社会」とは何か、についての鋭い考察の紹介など、次から次に興味深い話題と知見が披露され、あっという間の50分間でした。
トーク・セッションでは会場に集った聴講者から寄せられたさまざまな質問に、壇上のお二人が軽妙な調子で答えていき、「日本は公には日本国憲法が支配しているが、家庭のなかではいまだ大日本帝国憲法が支配している」といった、谷口氏ならではの日本社会の現状に対する辛辣かつ鋭い洞察などを聞くことができました。
ユーモアと冗談を交えたご講演とトーク・セッションで、場内は笑いの絶えない、楽しく学びのある90分間で、学外からの来場者にも好評の講演会となりました。