
吉本忠弘教授の論文が『スポーツ運動学研究 37号』に掲載されました。
今回掲載された論文は以下のとおりです。
基礎スキーにおける不整地滑走の技術構造
スポーツ運動学研究 37号、p.81-91.
2024年12月25日 発刊
(概要)
本論文は、基礎スキーの不整地滑走における没個人的な基本技術の構造を発生運動学的立場から明らかにしたものです。
今日、基礎スキーの不整地滑走に関して「著名な選手等の運動感覚意識」が書籍やインターネット上で公開されています。これらの情報は、技能向上を目指す者にとって有益なものになりうる可能性を有しています。しかしながら、個人の運動感覚意識は、他者への共感可能性を有しているものの、本来的にその実施者本人固有の意識です。このように考えると、実施者個人の運動感覚意識に関する「技術情報」は多く公開されているものの、「そもそも不整地滑走にはどのような基本技術があるのか」という本質的な技術情報の公開には至っていないものと考えられます。このような問題意識から、本論文では、個人の運動感覚意識から離れ、「不整地滑走にあたって誰にでも共通な技術(基本技術)とは何か」という問いに対して、発生運動学的地平論的構造分析の立場から、その技術構造を明らかにしました。
(教員・研究者紹介HP)
吉本 忠弘 (ヨシモト タダヒロ) 教授
専門分野:スポーツ運動学、体操競技・器械運動指導論
https://researchers.adm.konan-u.ac.jp/html/100000280_ja.html