
全学共通科目「伝統文化を学ぶ」は、日本の伝統文化で活躍する卒業生を数多く輩出している甲南大学ならではの授業として全学部生に向けて開講し、2024年度で開講3年目を迎えました。
この授業では能楽・お花・お茶の分野を中心に、各界で活躍される卒業生が講師として、それぞれの領域について特色や魅力を紹介し、日本の伝統文化に関する理解を深めると共に、グローバル人材に求められる自国の文化を語ることができる基礎的素養を養うことを目指しています。
1月20日(月)に行われた最終授業では、新しい取り組みとして、本学卒業生で、能楽囃子方大倉流小鼓方十六世宗家 重要無形文化財保持者の大倉源次郎氏(1976年高校卒、1981年文学部卒)といけばな小原流五世家元の小原宏貴氏(2007年高校卒、2010年経営学部卒)による対談が行われました。
対談に先立ち行われた小原氏による講義では、創流130周年を迎える小原流の使命「関わるすべての人々にいけばなを通じて感動、驚きや新しい発見を提供し続けます」に沿って、伝統文化の継承や国内外問わず、さまざまな活動を通じていけばなの発信を続けられる様子が紹介されました。
続いて行われた大倉氏と小原氏の対談では、小原氏の海外での活動や情報発信を軸に、国内との違いや、大倉氏からは日本のメディアでもより多くの情報発信を希望することなど、それぞれの立場から意見交換が行われました。
本授業は2025年度も引き続き後期開講を予定しております。日本文化や伝統文化にご興味のある学生さんはぜひご受講ください。