
私は「スポーツコーチング論」という講義を分担で担当しています。この講義では、「コーチも常に学び続けること」が重要だと強調しています。
私自身、女子陸上競技部でコーチングをしていますが、現役時代(25年以上前)とは比較にならないほど、今は情報が溢れています。そんな中、長期にわたり怪我に苦しんでいる部員がいました。病院やリハビリの先生の指示通りにリハビリを行い、専門書を読みながら進めても、方法に間違いはないように思えました。
ところが、「リハビリは選手一人ひとりで異なる」というドクターのインタビューを目にしました。これまでのやり方に疑問を感じ、すぐにその先生にアポイントを取り、東京まで話を聞きに行きました。
そこで教えていただいたことは、これまで学び、実践してきたことと真逆の内容でした。その瞬間、「自分は学んだつもりになっていただけで、もっと深く学ばなければならない」と痛感しました。
この経験から、「学び続ける姿勢」の大切さを改めて認識しました。皆さんも基礎をしっかり学びつつ、常にアンテナを伸ばし、新しい知識を取り入れていきましょう。
(スポーツ・健康科学教育研究センター/全学共通教育センター 伊東 浩司)