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2026/03/25
お知らせ

甲南大学基礎共通科目「DE&I 入門」公開授業を開催しました(2026.1.16)

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☆2026年3月 本シンポジウムの冊子を作成しました。

 

2026年1月16日、甲南大学岡本キャンパスにおいて、2025年度基礎共通科目「DE&I入門」の最終回となる公開授業が開催されました。本科目は、ダイバーシティ(Diversity)、エクイティ(Equity)、インクルージョン(Inclusion)について、学際的な視点から理解を深めることを目的として、2025年度に新たに開講されたものです。今回の公開授業は、その学びの成果を学内外に広く共有する機会として位置づけられ、履修学生に加え、教職員や学外の参加者も多数来場しました。

 

「DE&I入門」は、甲南大学で進められているKONANプレミア・プロジェクトの一環として実施されてきたダイバーシティ&インクルージョン推進の取組を基盤に構成されています。甲南学園が掲げる「共働互助」の精神のもと、多様な背景や価値観を持つ人々が互いを尊重し、共に学び合うキャンパスの実現を目指して開講されました。
授業は全15回のオムニバス形式で行われ、文学部、法学部をはじめとする複数分野の教員が登壇。法学、社会学、心理学、経済学などの観点から、いじめやハラスメント、ジェンダー、育ち、スポーツ、司法制度、人権、宗教と共生といった多様なテーマが取り上げられました。
 

 

 

公開授業では、まず司会を務めた北川恵教授(文学部)による開会の挨拶に続き、渡邉順司副学長(学生支援機構長)から、本科目開講の意義と学生への期待が語られました。その後、授業を担当した教員が登壇し、各回の講義内容を振り返りながら、学生が提出した課題やリアクションペーパーに基づくフィードバックを行いました。
 
阿部真大教授(文学部)からは、DE&Iを法学・経済学・社会学の三つの視点から捉える重要性が改めて示され、北川教授(文学部)からは「育ち」とアタッチメントの観点から、支援と理解のあり方についての振り返りが行われました。また、大西彩子教授(文学部)は学校や職場におけるいじめ・ハラスメント問題を、関めぐみ准教授(文学部)はスポーツとジェンダーをテーマに、多様性と公平性について考える視点を提示しました。さらに、笹倉香奈教授(法学部)からは、日本の司法制度における人権問題と冤罪を題材に、無意識のバイアスに気づくことの重要性が強調されました。

公開授業の後半では、学生による報告も行われました。学生有志によるD&I活動グループ「からふる」からは、学内外での活動内容が紹介され、LGBTQ+に関するイベント参加やガイドライン作成に向けた取組が報告されました。
 
また、授業の冒頭に実施された「ダイバーシティに関する実態と意識調査」のアンケート結果について、文学部人間科学科の学生が分析・発表を行いました。性的マイノリティや発達障害に対する意識の傾向、学生相談室やYOUステーションの認知度などが示され、学内支援体制の今後の課題についても共有されました。学生自身の言葉で語られる分析結果は、参加者にとって、DE&Iを「自分ごと」として捉え直す契機となりました。

 

 

授業のまとめとして、池上知子特任教授(文学部)から、全15回を通した総括コメントが述べられました。池上教授は、DE&Iを単なる知識として学ぶのではなく、自身の思考や態度、日常の行動と結びつけて考え続けることの重要性を強調しました。また、中町信孝教授(文学部)はイスラム教の支店から日常における排外主義に切り込まれ、我がごととして行動につなげる大切さが示されました。そして最後に、高龍秀副学長(全学教育推進機構長)からは、本科目が学生一人ひとりの学びの基盤となり、今後の大学生活や社会での実践につながることへの期待が語られ、公開授業は盛会のうちに終了しました。
 
甲南大学では、今後も「DE&I入門」をはじめとする教育・啓発活動を通じて、ダイバーシティ&インクルージョンの理念を学内外に広げ、彩り豊かなキャンパスづくりを推進していきます。本公開授業で共有された学びと気づきが、学生・教職員それぞれの実践につながっていくことが期待されます。
 

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