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2026/06/01
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【スポ健リレーコラム】[第59回]
2026北中米W杯でサムライブルーの挑戦が始まります

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 いよいよ2026年北中米W杯で、サムライブルー(サッカー日本代表)の挑戦が始まります。今回の2026年北中米W杯には、予選に206の国と地域が参加し、本大会には開催国3カ国を含む48チームが出場します。2024年パリ・オリンピックの参加国・地域数が207であったことを考えると、W杯がオリンピックと肩を並べる世界最大級のスポーツイベントであることがわかります。また、現地での観客動員数(スタジアム観戦)は約500万人から700万人、映像視聴者数は世界で約60億人に達すると予想されています。それほど多くの人々が注目する大会であり、世界中が熱狂する一大イベントと言えるでしょう。

 先日、森保一監督がサムライブルーの登録メンバーを発表しました。今回選出された26名のうち、23名が海外リーグで活躍しており、Jリーグ所属選手は3名です。日本代表が初めてW杯に出場した1998年フランスW杯では、代表選手22名全員がJリーグ所属でした。それを考えると、日本人選手が活躍する舞台が大きく変化していることがわかります。また、今回の代表メンバー26名のうち7名が大学サッカー出身者です(前回の2022年カタールW杯では9名)。大学サッカーは、プロへの育成機関としてだけでなく、日本サッカー全体を支える重要な存在になっていると言えるでしょう。皆さんもご存じの通り、2022年カタールW杯のスペイン戦では、「三笘の1ミリ」と呼ばれたプレーが大きな話題となりました。その三笘薫選手は大学サッカー出身者ですが、残念ながら直前のリーグ戦で負傷し、今大会のメンバーから外れることになりました。非常に残念ではありますが、他の大学サッカー出身選手たちの活躍に期待したいと思います。

 さて、私たちに多くの感動と希望を与えてくれるW杯ですが、一方で、世界情勢がスポーツに与える影響についても考えなければなりません。現在、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ロシア代表は国際大会への参加停止措置を受けています。W杯やオリンピックは平和の祭典である一方、国際情勢と無関係ではないことを私たちは理解しておく必要があります。

 2006年ドイツW杯決勝(フランス対イタリア)では、フランス代表のジネディーヌ・ジダン選手が、試合中に相手選手から侮辱的な発言を受け、頭突きをして退場となる事件がありました。この出来事をきっかけに、国際サッカー連盟(FIFA)では「リスペクト・プロジェクト」が推進されるようになりました。200を超える国と地域が参加する大会だからこそ、異なる文化や民族、価値観を互いに尊重する姿勢が大切です。日本には「リスペクト」の日本語訳として「(仲間や相手、関係者、審判等全てについて)大切に思うこと」として輸入されました。「リスペクト」の日本語訳として「尊敬」と「尊重」が思い浮かぶと思いますが、スポーツの世界における「リスペクト」は相手を一人の人間として認め、大切にする「尊重」に近いのではないでしょうか。

 米大リーグでは、大谷翔平選手が仲間やライバルを尊重する姿勢が高く評価されています。スポーツには、言葉や文化の違いを超えて、人々がお互いを認め合うことのできる大きな力があります。世界の舞台で、自国の代表選手たちが互いをリスペクトしながら正々堂々と戦う姿は、多くの人々に勇気や感動を与えます。そして、その積み重ねが、世界に存在するさまざまな対立や分断を少しずつ乗り越える力になれば素晴らしいことだと思います。

 世界情勢に目を向けると、不安や課題の多い時代ではありますが、2026年北中米W杯が世界平和に向けて少しでも貢献することを願いながら、私たちもサムライブルーを応援したいと思います。

 

 

スポーツ・健康科学教育研究センター/全学共通教育センター 桂 豊

 

 

 

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