
フロンティアサイエンス学部 三好大輔教授が、がん細胞内だけで薬の分子を放出される薬剤運搬システムを開発し、6月6日付神戸新聞朝刊に紹介されました
抗がん剤は正常な細胞にも悪影響を及ぼすため、副作用の抑制が課題となっております。
甲南大とパナソニック㈱の研究グループは、がん細胞だけに存在する「伝令RNA」が引き金となって薬剤を放出するシステムを検討。DNAを「かご」状に加工し、その中にがん細胞の増殖を抑制する薬を入れて実験したところ、がん細胞内では「かご」が壊れて薬が放出され、正常細胞内では「かご」が壊れないことを確認しました。
このシステムはこれまで主流であった、薬を高分子で包み幹部へ送り届ける手法と組み合わせることもかのうで、より副作用の少ない薬の開発が期待されます。
この成果は、このほど欧州の科学誌「センサーズ」電子版に掲載されました。