ニュース

2015/07/11
イベント

ぶんたすプロジェクト(英語英米文学科)「ぼくはこうして作家になった。しかし・・・」

  • LINEで送る

7月9日に、「ぶんたすプロジェクト」の一環として、英語英米文学科主催で、作家の福永信さんを招いた公開講演会「ぼくはこうして作家になった。しかし・・・」が開催されました。
形式的にも内容的にも従来の日本語小説表現の枠組みを揺さぶるような刺激的な作品を多数発表されている福永さん。その福永さんからどんな話が聞けるのか?そして「作家になった」あとの「しかし・・・」とは?会場は期待感に包まれました。

 


文学部英語英米文学科の秋元教授による紹介に続いて語り始めた福永さんは、ご自身の浪人時代の話、京都造形芸術大で演劇に熱中した話、卒論を仕上げられなくて大学を退学した話、そしてそれまでの自分が大学というフレームに守られて下駄を履かせてもらった状態だったことに気づいたという話、そこから作家になったことまで、ユーモアを交えて語ってくれました。
決して飾ることなく等身大の自分をさらけ出した気さくな語りは学生たちにもわかりやすいものでした。そして「しかし・・・」の部分、これからのお仕事についてもお話ししてくださりました。

 

 

 


その後ご自身のデジカメの写真をランダムに見せるスライドショーのサービスを経て質疑応答へ。フロアからどんどん手が上がり、学生たちの積極性に福永さんも驚かれていました。そのひとつひとつに丁寧に答えてくださったあと、最後に自作短編「帽子」の朗読で講演会は幕を閉じました。


講演の最初に福永さんから「どんな話を聞いても、意味があるかは受け取る人次第」という言葉があったように、この日のお話からなにかを感じられるかは受け取った学生の皆さん次第です。しかし、みっちり書き込まれたアンケートの回答を見ると、多くの学生たちがなにかしらの「気づき」を得たようです。この日蒔かれた種が、いつか芽を出し、花や実になる。そんなことを期待させる、充実した講演会でした。

 

 

 

ニュースカテゴリ