ニュース

2015/12/04
TOPICS

【理工学部】小惑星探査機「はやぶさ2」の観測に成功

  • LINEで送る

12月3日、理工学部物理学科 山本常夏教授、秋宗秀俊教授と学生が、小惑星探査機「はやぶさ2」の観測キャンペーンに参加し、撮影に成功しました。
「はやぶさ2」は、2003年5月に打ち上げられ、技術的なトラブルを抱えながらも2010年6月に地球に帰還した日本の小惑星探査機「はやぶさ」に続くプロジェクトで、前回同様、小惑星からその表面物質を持ち帰ること(サンプルリターン)を目的としています。
「はやぶさ2」は、「はやぶさ」で挑戦した技術を基に、改良を加えて作られた探査機です。昨年12月3日、鹿児島県種子島から打ち上げられ、地球に似た軌道に沿って、太陽の周りを公転していました。今回の目的地となる小惑星「Ryugu」に針路を取るため、地球の重力と公転の力を利用して加速する「スイングバイ」という航法を実施し、19時頃地球に最接近しました。
出発前の雄姿をとらえようと全国の天文台が観測の準備を進めるなか、甲南大学岡本キャンパスにおいても観測を行いました。肉眼の1500倍ほど明るく見える天体望遠鏡を校舎の屋上に設置し、18時54分ごろ、無事その軌跡を写真に収めることに成功しました。
観測のリーダーで、来春よりJAXAに就職する植本有海さん(理工4年次)は、「肉眼で見えない『はやぶさ2』が撮影できてよかった。無事小惑星にたどり着き生命の起源の解明につながる物質を持ち帰って欲しい」と語っていました。

 

 

ご参照:甲南大学理工学部物理学科宇宙粒子研究室 

ニュースカテゴリ