ニュース

2015/12/14
イベント

【図書館】エントランス展示「谷崎潤一郎の本と美術」<12/8-21>

  • LINEで送る

図書館エントランスホールにおいて、12月21日まで、「文学部ぶんたすプロジェクト:谷崎潤一郎の本と美術」として、展示発表をしております。図書館へお越しの際にご覧いただければ幸いです。

テーマ :谷崎潤一郎の本と美術
展示期間:12月8日(火)から12月21日(月)
内容  :文学部ぶんたすプロジェクトの企画による展示です。

(出展者より)
  2015年は、文豪 谷崎潤一郎の生誕130年、没後50年にあたります。この展示は、文学部のぶんたすプロジェクトの一環として開催された融合型公開ゼミ「谷崎潤一郎の「秘密」」(12月11日実施)の関連企画です。準備には学生の協力を得ています。
   谷崎潤一郎の本の刊行の歴史は、文学書の装幀や挿絵の歴史の転換期に重なっており、本の姿から様々な試みをよみとることができます。展示の数は多くはありませんが、本とともに画像を使い、装幀の特徴を明らかに示すようにしました。
   たとえば、『刺青』は、第4刷を展示しましたが、奥付(おくづけ)によって、短期間に売れたことがわかります。橋口五葉がデザインした胡蝶本(こちょうぼん)スタイルのシリーズの1冊として刊行されました。デザインに統一フォーマットを採用することは、出版社の新しい戦略でもありました。
   谷崎は、和本のスタイルを導入し、『盲目物語』や『卍』では、ヨコ本の形式を採用しています。縦組の日本語には、横長の和本スタイルが合うという信念によるものですが、書店は置き方に困ったに違いありません。
   こうしたさまざまな実験的試行が、谷崎の本には見られます。本の形にこめられたメッセージを読みとってくださればさいわいです。

                 
                                                                                                  

 

ニュースカテゴリ