
9月16日(金)から、岡本キャンパス5号館1階のギャルリー・パンセにて、「欠片の復元力~三聖病院の余材から~」が開幕します。本展は、取り壊される建築物からウクレレをつくる「建築物ウクレレ化保存計画」など、ユニークなアートプロジェクトで活躍する美術家・伊達伸明氏の監修による展覧会です。
京都、東福寺の境内に三聖病院という神経科の病院がありました。1927(昭和2)年に設立された三聖病院(診療所の開設は1922年)は、森田正馬(1874-1938)が神経質症に対する精神療法として創始した森田療法の入院治療を行う関西で唯一の拠点でした。伝統的な森田療法を維持する数少ない施設として、海外からも注目を集めていましたが、2014年末に閉院し、翌年3月には建物がすべて取り壊されました。今回の展覧会は、三聖病院の解体現場から譲り受けた余材や看板などを出発点として構想されたものです。
会期中の9月25日には、伊達伸明氏をお迎えしてトークイベントも開催します。なお、展覧会の企画・運営は、文学部の博物館実習(美術コース)の3年生が行いました。ぜひごご高覧ください。