図書館・センター・機構

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文学部の取り組み

文学部の授業公開について
甲南大学文学部では、講義の技術や工夫について情報を交換し、教育実践を相互に深め合う機会とするために、専任教員の担当する授業を公開する期間を設けています。関連部局の職員に対しても、授業の状況への理解を深め、担当業務の遂行に活用してもらうことを目的として、公開することにしています。参観できる人の範囲は、文学部専任教員、文学部専門科目の非常勤講師および関連部局(文学部、教務部、学生部、広報部、入試事務室、キャリアセンター、教職教育センター、カウンセリングセンター、大学企画室)職員です。平成22年度は、12月6日(月)から12月18日(土)の2週間にわたって実施しました。
原則として、公開される授業は、期間中に開講されている専任教員の文学部専門科目のうち実習・演習・ゼミを除く全てです。専門科目の中に公開対象となる科目がない場合は、広域副専攻科目や教職科目を公開することもあります。実施に際しては、甲南大学ポータルサイト『My KONAN』の機能を活用し、授業公開実施の告知、公開科目の一覧表、参観後に記入するコメント用紙など、参加者各自が、サイトからダウンロードして使用します。また、授業途中の入退出の可否など、授業担当者が参観者に事前に伝えたいことも、『My KONAN』のシラバスに掲載する形を取っています。参観後は、記名式でコメント用紙に意見や感想を記入し、文学部事務室でいったん集め、その後、文学部FD委員会が取りまとめて、授業担当者に送付します。22年度の取りまとめと、問題点や今後の課題の検討などは、これから文学部FD委員会で行なう予定です。
今回、私自身が参観した授業では、学科の異なる2人の教員が共同で1科目を担当しつつ、学生を前にエキサイティングな「知のバトル」を繰り広げるものや、あるいは、TVのクイズ番組をヒントに学生参加型の授業を展開するもの、また、専門分野で活躍中の卒業生を特別講師として招聘したものなど、どの授業も素晴らしく工夫され、しかも楽しく、私自身とても良い勉強になりました。
ただ、通常業務だけでも多忙をきわめる専任教員にとっては、参観時間の捻出は非常に難しく、期間中に幾つもの授業に参加することは不可能なようです。今回も、「もっと積極的に参加したいとは思うものの、時間が取れない」という教員からの声をたくさん聞きました。一度に多くを観ることは出来なくても、毎年これを継続していけば、得られるものは大きくなるだろうと思います。是非今後も文学部として、この取り組みを継続していければ、と思っております。
文学部FD委員 川田都樹子