
教育基本方針、卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、学生受入れの方針
甲南大学大学院フロンティアサイエンス研究科は、世界的研究・教育拠点になることを目標に、教育研究の対象の中心に「生命化学」を据え、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、およびそれらの融合領域であるナノバイオに関する専門的な知識と技能をバランス良く修得させることにより、【修士課程】では「先進の科学技術を自在に扱うことのできる自立した研究者や、産業界でリーダーとなる人材の養成」を教育の基本方針としています。また、【博士後期課程】では「自らが最先端科学技術を創出し、科学の新たな分野を開拓できる先導的研究者の養成」を教育の基本方針としています。
甲南大学大学院は、大学院学則第1条に定める、甲南大学の教育精神に基づいて育成された一般的及び専門的教養を基盤として、学術の理論と応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、人類文化の向上発展と社会福祉の増進に貢献することを目的としています。
フロンティアサイエンス研究科は世界的研究・教育拠点になることを目標に、教育・研究対象の中心に「生命化学」を据え、徹底した少人数教育によるバイオテクノロジー、ナノテクノロジー及びそれらの融合領域であるナノバイオに関する専門的な知識と技能の教授研究により、最先端の科学技術を自在に扱い、新たな科学技術を創出できる研究者や産業界のリーダーの養成をめざします。
本研究科では、本課程に2年以上在学し、教育課程の編成・実施の方針に記載の必修科目12単位、選択必修科目A群4単位以上、選択必修科目B群4単位以上、選択必修科目C群2単位以上、選択必修科目D群4単位以上、選択必修科目E群2単位以上、計30単位以上を修得し、かつ、必要な研究指導を受けた上、修士論文の審査に合格した学生は、次に挙げる6つの能力を有するものと判断し、修士(理工学)の学位を授与します。ただし、特に優れた業績をあげた者については、在学期間が2年に満たない場合でもナノバイオ研究実験12単位の修得を認め、修士論文の審査を実施することがあります。
本研究科では、本課程に3年以上在学し、教育課程編成・実施の方針に記載の選択必修科目A群6単位以上、選択必修科目B群2単位以上、選択必修科目C群2単位以上、計10単位以上を修得し、かつ必要な研究指導を受けた上、博士論文の審査に合格した学生は、次に挙げる7つの能力を有するものと判断し、博士(理工学)の学位を授与します。ただし、特に優れた業績をあげた者については、在学期間が3年に満たない場合でも博士論文の審査を実施することがあります。
本研究科では、学位授与の方針に掲げる能力・資質などを修得させるために、必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習、実験若しくは実習のいずれか又はこれらを適切に組み合わせた授業を開講します。また、研究指導においては、複数教員が連携して一人の学生の指導にあたるポリバレントシステムを採用します。このシステムにより、テーマ選定、計画、実験、実験結果のまとめと考察から、研究の進捗状況、当該研究分野における国内外の研究動向まで、繰り返し多面的な指導を行い、将来の進路希望等も鑑みて、研究を実践するために必要な総合力を養います。加えて、修了認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。
カリキュラムは、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を検証することにより、組織的かつ定期的に見直し・改善を行います。
教育内容、教育方法、評価については以下のように定めます。
教育・研究の柱であるナノバイオ領域を支える基礎科学を4つの要素「ナノサイエンス」「バイオサイエンス」「ナノバイオサイエンス」「ケミカルサイエンス」に分割し、専攻分野に応じた複数の科目を設定することで、系統的な教育を実施し、「先進の科学技術を自在に扱うことのできる自立した研究者や、産業界でリーダーとなる人材の養成」を行います。
カリキュラムの構成は(1)選択必修科目A群、(2)必修科目(ナノバイオ研究実験)、(3)選択必修科目B群、(4)選択必修科目C群、(5)選択必修科目D群、(6)選択必修科目E群からなる科目群を配置します。それぞれの科目群は、主としてナノバイオ分野の研究者を育成するにあたって求められる次の6つの知識・能力に対応し、これらをバランス良く履修することでこれらの知識や能力が身につけられる内容となっています。
博士後期課程では、選択必修科目A群(ナノバイオ研究演習 3〜5 、ナノバイオ国際研究演習)、選択必修科目B群(上級ナノサイエンス特殊講義、上級バイオサイエンス特殊講義、上級ナノバイオサイエンス特殊講義、上級ケミカルサイエンス特殊講義)、選択必修科目C群(上級ナノサイエンスゼミナール、上級バイオサイエンスゼミナール、上級ナノバイオサイエンスゼミナール、上級ケミカルサイエンスゼミナール)において、ナノサイエンス分野、バイオサイエンス分野、ナノバイオサイエンス分野、ケミカルサイエンス分野から一分野を選択して重点的に学び、研究者として求められる高度な専門知識と思考力の養成をめざします。また、留学だけではなく、海外で開催される学会等での研究発表や、国内外の学術雑誌に英語論文を投稿することで、「自らが最先端科学技術を創出し、科学の新たな分野を開拓できる先導的研究者の養成」を行います。
フロンティアサイエンス研究科生命化学専攻では、ナノバイオ分野に関する専門的知識と技能をバランス良く修得し、高度な専門性が求められる職業を担う能力と高度な倫理観を備え、先進の科学技術を自在に扱うことのできる自立した研究者や産業界でリーダーとなる人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。
フロンティアサイエンス研究科生命化学専攻では、ナノバイオ分野に関する専門的知識と技能をバランス良く修得し、高度な専門性が求められる職業を担う能力と高度な倫理観を備え、自らが最先端科学技術を創出し、科学の新たな分野を開拓できる先端的研究者を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。