自然科学研究科

自然科学研究科

  • 自然科学研究科
  • NATURAL SCIENCE
基礎から応用分野まで幅広く研究する

物理学専攻は、修士課程、博士後期課程ともに1964年に開設されました。研究分野は、原子核物理学から宇宙粒子物理学、そして物性物理学と、基礎から応用分野まで幅広くカバーし、最先端の研究を行っています。また他大学や企業、諸外国の大学などの研究機関との共同研究も活発に行われています。

(1) 甲南大学大学院自然科学研究科物理学専攻における「人材養成の目的」

修士課程

博士後期課程

(2) 甲南大学大学院自然科学研究科物理学専攻(修士課程、博士後期課程)カリキュラムマップ

  • ・修了認定・学位授与の方針
  • ・教育課程編成・実施の方針
  • ・学生受入れの方針

(3) 研究指導フローチャート

修士課程

博士後期課程

専門性を磨き、多様な分野で活躍する

本専攻の目標としては、基礎的な研究に携わり、これを発展させていくことのできる人材、また、物理の方法論を修得して、それを適切に工学応用に結びつけることのできる高度技術者の育成を目指しています。 修士課程修了時点で、多くの学生が民間企業に就職しています。博士後期課程では、博士の学位を取得後、大学、高専、国公立の研究機関などで研究者として活躍しています。

修士課程/博士後期課程

理論宇宙物理学 初期宇宙から現代までの銀河や星の形成に関する理論的研究。超新星爆発や宇宙線加速に関する理論的研究。

職位 研究内容
井上 剛志 教授

スーパーコンピューターを用いた宇宙流体シミュレーションを主な研究手段として、銀河における星形成過程や、超新星衝撃波における高エネルギー宇宙線の加速過程の理論的研究を行っている。

須佐 元 教授

宇宙におけるさまざまな天体現象を物理学の手法を用いて理論的に研究している。特に宇宙のごく初期にあらわれた星・銀河などの形成のメカニズムを、主に大規模数値シミュレーションの手法を用いて調べている。

宇宙粒子物理学 極限エネルギー宇宙線、超高エネルギーガンマ線・ニュートリノ、暗黒物質などの起源や粒子加速機構の実験的研究。

職位 研究内容
田中 孝明 准教授

宇宙X線・ガンマ線観測を通じて、宇宙線加速、超新星爆発、ブラックホール天体などに関する研究を行っている。また、将来のX線・ガンマ線天文衛星への搭載を目指して、半導体センサを中心とした観測装置開発を進めている。

山本 常夏 教授

宇宙における高エネルギー現象の研究。特に10の20乗電子ボルトという最高エネルギー領域の粒子やガンマ線の国際共同観測により、その起源と伝搬について研究している。

原子核物理学 原子核構造、原子核反応および宇宙核物理の実験的研究。原子核実験用測定装置およびデータ処理についての研究。

職位 研究内容
秋宗 秀俊 教授

原子核物理の実験的研究。陽子、ヘリウムなどの軽イオンビームをプローブとして用いた原子核の高励起状態の構造の研究。レーザー光と高エネルギー電子の逆コンプトン散乱によって得られるMev領域からGeV領域のガンマ線を用いた原子核反応の研究。

松田 洋平 准教授

物理、工学、医学、薬学といった幅広い分野でニーズがある大強度加速器の開発を行うと共に加速器を用いて原子核の基礎物理量(特に大きさ)の測定を行っている。これら研究は他大学(東北大、阪大、京大など)や他機関(理化学研究所、量子科学技術研究開発機構)と共同で行っている。

光・量子エレクトロニクス 低次元物質における光非線形効果の解明と新光機能の創成に関する研究。量子暗号通信用の単一光子計測の研究。

職位 研究内容
市田 正夫 教授

固体の非線形・超高速レーザー分光。新しい光デバイス材料となる非線形光学材料の探索とその応用を目指し、基礎研究を行っている。特に、フラーレンやカーボンナノチューブなどの低次元構造を持つ炭素クラスターを、現在の研究対象としている。

髙吉 慎太郎 教授

電子系や量子スピン系において、レーザー照射による秩序変数の高速制御や平衡状態では不安定な物質相を非平衡を利用して実現することなどを目指して、光・物質結合の引き起こす量子ダイナミクスを理論的に研究している。
特に強電磁場に対する非線形光学応答やレーザーを用いた超高速スピントロニクス、幾何学的位相の効果が表れるような非平衡トポロジカル状態などを調べている。

光物性物理学 レーザーを用いた固体およびナノ構造物質の蛍光、光伝導などの実験的研究。非線形光学現象の研究。

職位 研究内容
青木 珠緒 教授

時間分解測定、磁場中の測定を含めた分光実験による固体の主に励起状態の研究。最低励起状態である種々の励起子の研究。

半導体物理学 ナノスケールの構造をもった半導体中の光過程の解明とデバイスへの応用についての研究。

職位 研究内容
梅津 郁朗 教授

今までにないナノ構造の半導体を、レーザーアブレーション法を用いて創成し、その基礎物性を研究している。ナノ構造の物理現象を利用した環境適応性電子材料、生体機能性電子材料としての可能性を検討している。

電子物性物理学 低温・強磁場環境中での、半導体および導電性酸化物に関する電子輸送現象の量子効果の研究。SPring-8放射光などを利用した新物質の電子構造に関する研究。

職位 研究内容
小堀 裕己 教授

低温・強磁場環境下での、半導体および遷移金属酸化物に関する電子輸送現象の量子効果の研究。テラヘルツ光を用いた物性物理学の基礎および応用研究。

山﨑 篤志 教授

強相関電子系化合物や新奇超伝導体の電子構造をSPring-8放射光による電子分光実験などで調べ,特異な現象の起源を明らかにする研究を行っている。

授業科目

修士課程(2022年度以降の入学生に適用)

博士後期課程(2022年度以降の入学生に適用)

関連リンク