2014年度卒業論文 齋藤水貴(東谷ゼミ): 弘前藩宝暦改革における政策の目的と展開―基本方式の検討を中心に―

近世中後期には、各藩において財政窮乏化に伴う藩政改革が行われた。陸奥国津軽郡(現在の青森県の西部)に位置する弘前藩も例外ではなく、宝暦3年(1753)から、藩政改革がはじまった。この改革は、従来の研究では、宝暦五年に起こった大凶作を契機に、改革方針が変化したと結論付けられていた。

しかし、大凶作前後の政策内容を史料から検討した結果、大凶作前後での改革方針は変化していないことが明らかとなった。自治体史に掲載されている史料を主に取り上げたが、「弘前藩庁日記―御国編―」という史料に関しては、弘前市立図書館へ足を運び、原物の写真撮影を行った。

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※写真は弘前城内にある「藩庁日記」を保管した蔵の跡

2014年度卒業論文 岩田桃子(佐藤(公)ゼミ):アメリカ印象派普及の立役者 メアリー・カサットとその周辺

日本でも圧倒的な人気を誇る印象派の絵画。アメリカにおける印象派普及の立役者として名高い人物にメアリー・カサットという人物が挙げられる。彼女は、画家でもありコレクターでもあり、アドヴァイザーでもあった。彼女の助言をもとにアメリカのコレクターたちは印象派の絵画を収集していった。

彼女の助言の内容とはいかなるものだったのか。彼女自身が残した書簡資料をもとにアメリカにおける印象派普及の実態を探った。

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図:「孫たちに本を読んでやるカサット夫人」

(1880年、ミニー・カサット氏所蔵)

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北海道で江戸時代の藩政文書を調査する

市街地の雪は殆ど解けて、札幌にも春がやってきそうです。2015年3月1日から1年間、国内研究の機会を得ました。前半を北海道大学、後半を島根大学で研究します。江戸時代、アイヌ民族の土地であった蝦夷地は明治国家に接収され、北海道として日本に組み込まれると、開拓のため多くの人々が北海道に入植します。現在の南幌町に入植した板垣さんの史料に出会ったのは2011年でした。板垣さんは江戸時代、藤堂藩の中級の藩士だったため、史料には藤堂藩の藩政文書が含まれていました。藤堂藩は私の研究フィールドの1つですが、藩政史料は殆ど残っていません。貴重な史料が思いがけない形で北海道に残されていたことが、今回の国内研究の直接的な動機です。

実は、江戸時代の藩政史料が北海道に残っているとは、全く想像していなかったのですが、私がフィールドとする藩の史料が他にも残っています。

文部科学省から科学研究費の助成を受けていることもあり、この機会に調査をして今後の研究に活かしたいと思います。(東谷智)

 

写真:南幌町郷土史研究会の方々と「藤堂藩士としての板垣さん」を地元資料館に展示する準備

 

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鳴海ゼミ旅行@金沢

私達は2月下旬、ゼミ旅行で金沢に行きました。金沢は北陸新幹線開業直前で賑わっていました。初日は、和菓子作り体験、ボランティアガイドまいどさんによる茶屋町の見学、兼六園のライトアップ見学などに行きました。国登録有形文化財である町屋のゲストハウスあかつき屋に泊まり、オーナーから地域や町屋のことについてうかがいました。2日目は、朝の兼六園、能楽美術館や21世紀博物館のほか、長町武家屋敷跡やその界隈(写真)を見学しました。
金沢は古き良き歴史や文化が息づく美しい町でした。金沢カレーや治部煮などの地元料理も美味しかったです。是非また訪れたいと思いました。(3回生・西村美音)

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築山桂にきく 本のムコウの世界

私たち日本文学研究会は、2015年1月30日に時代小説家の築山桂氏を甲南大学にお招きしました。事前に読んだ築山桂氏の著書『禁書売り‐緒方洪庵 浪華の事件帳‐』『北前舟始末‐緒方洪庵 浪華の事件帳‐』を片手に、「築山桂にきく 本のムコウの世界」と題した座談会を開催しました。当日は参加者と共に、史実から小説が生み出される過程や、史実とフィクションとの関係、原作とドラマ化された映像との違いなどについてお聞きしました。(4回生・坂本恭介)

佐藤泰弘先生と古墳めぐり

私たち古代史班は、各々興味のある史跡に関して意見を交換し、行き先を決めます。そして、決定した史跡に関する勉強会を行ったうえ、現地に赴くという活動をしています。2014年12月23日に日本最大の古墳である大仙陵古墳を含む、大阪府堺市の百舌鳥古墳群に行きました。23日までに4回勉強会を行い、それぞれの古墳の概要を学んだり、地図を確認しました。この勉強会は学生が主体となってレジュメを作り、発表します。 百舌鳥古墳群には47基もの古墳がありますが、私たちは13基の古墳を巡りました。事前に学んだ知識のおかげで、よりいっそう古墳を楽しむことができ、充実した1日になりました。(3回生・南菜摘)

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留学体験記:イリノイ大学(米国)

私は、2014年8月から約半年間、語学留学としてアメリカのイリノイ大学に行きました。ブラジルやサウジアラビアなど、様々な国の人々と共に学ぶことができ、異文化に直接触れることができました。初めての海外生活で分からないことだらけでしたが、ホストファミリーや新しく出会った友達に支えられ無事に留学生活を終えることができました。この貴重な経験を今後に活かせるよう、残りの大学生活に励みたいと思います。(4回生・野村麻衣)

写真:アルマ・マータ像@イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校

 

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東谷智先生と『最後の一句』の地を歩く。

私たち日本文学研究会は、2014年11月13日に、大阪市内にてフィールドワークを行いました。森鷗外の小説『最後の一句』を読み、その小説の登場人物が実際に歩いた道を歩こう、という企画です。午前中は四ツ橋から西町奉行所跡をたどり、昔の町の様子を想像しながら歩きました。午後は大阪城・大阪歴史博物館に行って大阪の歴史を学び、小説のバックグラウンドの理解を深める一助となりました。 現在は築山桂氏による『緒方洪庵 浪花の事件帳』という小説を読んでいます。2015年1月30日には著者を囲んだ座談会を行う予定です。

(3回生・坂本恭介)  ※左は西町奉行所跡への道中

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横浜・鎌倉旅行 東谷智ゼミ

東谷ゼミでは二泊三日(2014年11月29日~12月1日)で、横浜と鎌倉へ行きました! 1日目と3日目は横浜を中心に、赤レンガ倉庫・山手洋館・横浜県庁・港や開港記念館・中華街などを訪れました。夜は中華の食べ放題でした♡ 2日目の鎌倉では、円覚寺・鶴岡八幡宮・高徳院・切通し・長谷寺を拝観しました。さらに、長谷寺では紅葉のライトアップを見ることができました! 3日のうち2日間は、雨が降り天候に恵まれませんでしたが、東谷先生に解説をして頂きつつ、有名どころをたくさん巡ることができました。横浜の文化や、鎌倉の歴史に思う存分触れることができ、内容の濃いゼミ旅行でした!(3回生・乙間優菜)

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