図書館・センター・機構

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全学共通教育センター

所長挨拶

全学共通教育センター所長 高 龍秀

全学共通教育センター所長
高 龍秀

 全学共通教育センターは、甲南大学における教育の質向上を推進する全学教育推進機構の下で、「徳・体・知」を育む一体的な共通教育を行うため、基礎共通科目、国際言語文化科目、外国語科目、保健体育科目、キャリア創生共通科目など充実した全学共通教育を提供しています。高校から大学への円滑な教育接続をサポートし、専門教育の基盤となる学びとして、初年次から多彩な科目を開講しています。基礎共通科目では、人文科学、社会科学、自然科学に加えて、学際融合系に広がる幅広い基礎教養科目を学び、4年間の大学での学びの土台となる基礎教養を身につけることになります。例えば、基礎共通科目の中で選択必須科目となっている「共通基礎演習」では学部を超えた学生どうしが少人数のグループを作り、ひとつのテーマについて協働して取り組むプロジェクト型学習の学びを体験することができます。徳・体・知を育む一体的な共通教育の一環として、心身の発達をめざす保健体育科目では、1年次必修科目の「基礎体育学演習」および2年次以上を対象とした選択科目「生涯スポーツ」を開講しています。

 国際言語文化科目は、国際舞台で活躍する人材を育成するために設置された科目です。外国語教育を通して国際理解・異文化理解を深め、「国際人」としての教養を高め、自己表現能力を養い、世界の人々と共生できる資質を育むことができます。外国語科目では、1年次に英語に加えて、第2外国語としてドイツ語、フランス語、中国語、韓国語の中から1言語を選択して必須科目として学び、学生自らの関心に応じて中級・上級英語、中級・上級第2外国語や留学支援の外国語科目を学ぶことができます。この外国語科目を通じて外国語スキルを向上させ、グローバルな視野を広げることができるようになります。

 さらに上級生でも履修できるキャリア創生共通科目では、社会で必要とされる多様な実践的応用能力を育むために、例えば、法律・会計・マネジメントに関する実務知識や、ITリテラシー、グローバル・コミュニケーションなど、多種多様な科目が設けられています。これらの科目を専門教育科目と並行して学ぶことで、社会で活躍するための能力を身につけることができ、将来の資格取得に役立てることも可能になります。このようにキャリア創生共通科目は、すべての学部学生が社会で活躍するフィールドを広げることができる、大学の学びと社会をつなぐ大学・社会連携科目としての意味があります。

 甲南大学は「人物教育」を建学の理念とし、知識偏重教育ではなく、「徳・体・知」のバランスの取れた育成により人格を育む教育をめざしています。各学部の専門教育と全学共通教育センターが提供する共通教育が教育の両輪となり、学生一人ひとりが大きく成長することを期待しています。