学園・大学

学園・大学

教育に関する方針

教育基本方針、卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、学生受入れの方針

学部

甲南大学(学士課程)における教育基本方針

 甲南大学は、世界的研究・教育拠点をめざす学部・学環・ 研究科や研究者・高度専門職業人の養成をめざす研究科もある総合大学です。

 大学の教育方針の根本には、学園創立者平生釟三郎 (ひらおはちさぶろう)が主唱した「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重して各人の天賦の特性を啓発する人物教育の率先」、「世界に通用する紳士・淑女たれ」という建学の理念があります。この理念のもと、甲南大学は、教養と専門とのバランスを大切にしながら人物重視の教育をおこない、良質な社会的常識・倫理観・品格を備え、自ら率先して社会に貢献できる専門性を持った人材の養成をめざします。

甲南大学(学士課程)卒業認定・学位授与の方針

 甲南大学(以下「本学」という)では、学則第1条に定める、学術の府として広くかつ深く学芸を教授研究するとともに、学生一人ひとりの天賦の特性を啓発し、人物教育率先の甲南学園建学の理念を実現することを目的としています。

 その実現のために、4年以上在学し本学の学位プログラムの課程を修め、各学部・学環所定の必要単位数を修得することを通して、下記の能力・資質を身につけ、それらを社会生活において総合的に活用できる人材を養成することを教育目標としています。

  1. 自ら率先して社会に貢献し、社会人に求められる責任感と倫理観を意識することができ、自らを律し、他者と協調・協働することができます。
  2. 天賦の特性を自ら伸ばして活用する意志と能力を有しています。
  3. 人文科学・自然科学・社会科学に関する基礎的教養、自己の能力・資質を社会生活で活用し得る基本的な技能及び自己の健康増進に関する技能を有しています。
  4. 専攻分野に関して基本的な知識を修得しています。
  5. 自己の意見を分かりやすく主体的に説明する能力を有しています。
  6. 事象の中から問題を発見して論理的に考察し、収集した情報を整理・分析し、それらを総合して問題解決を図る意志と能力を有しています。
甲南大学(学士課程)教育課程編成・実施の方針

 本学では、卒業認定・学位授与の方針に掲げる能力・資質などを修得させるために、基礎共通科目、外国語科目、保健体育科目、キャリア創生共通科目、専門教育科目及びその他必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれか又はこれらを適切に組み合わせた授業を開講します。

 また、卒業認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。

 カリキュラムは、各科目において学生が修得したGPA及び、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を集計し、その集計値を検証することにより見直し・改善を行います。

 教育内容、教育方法、学修成果の評価については以下のように定めます。

1)教育内容
  1. 大学における学びの基盤となる基礎的読解力や表現力などを習得するため及び専門教育への適応を図るため、初年次段階において少人数で学ぶ基礎的な演習科目を設けます。
  2. 外国語によるコミュニケーション能力や異文化理解について学ぶ科目、心身両面の健康に対する配慮を学ぶ科目、情報を読み解く力について学ぶ科目を配置します。
  3. 専攻分野に関する理解の一助とするとともに、物事を深く考えるための知的基盤形成を促すため、建学の理念と、各自の専攻分野以外の領域について知への興味や関心を引き出す基礎的教養を学ぶ科目を配置します。
  4. 専攻分野に関する知識及び論理的思考力を習得するため、初年次段階から年次進行に合わせて段階的に高度化する専門科目を体系的に配置します。
  5. 各自の天賦の特性と専攻分野に関する知識を社会でどのように生かしていくのかを考えるとともに、社会で活用できる力を身につけるため、キャリア教育並びにキャリア形成支援を1年次から4年次まで継続的に実施します。
  6. 在学中の学修成果を集大成する仕組みとそれを評価する取組みとして、卒業研究・卒業論文・卒業実験などを、各学部・学科・学環において工夫し、実践します。
2)教育方法
  1. 1)に掲げた教育内容を身につけるために、講義、演習、実験、実習若しくは実技のいずれかにより又はこれらの併用により授業を実施します。
  2. 論理的思考力、伝えたい内容を適切に表現し伝達する能力、問題解決力を養成するとともに、他者と協調・協働し、自ら率先して社会に貢献し、社会人に求められる責任感と倫理観について学ぶために、学生一人ひとりの顔がわかる少人数で学生参加型の実験、実習、演習などを重視したクラス編成を行います。
  3. 授業の実施においては、考える力や洞察力を涵養するために、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループ・ディスカッション、ディベートなどを中心としたアクティブ・ラーニングを積極的に活用します。
  4. 成績評価をGPAで表示するとともに、学位プログラムごとの到達目標と各科目の関係を明確にし、知識・能力の習得状況を学修ポートフォリオを通じて学生にフィードバックします。
3)学修成果の評価

 学生の学修成果についての評価方法を各科目のシラバスで示し、その方法に従って評価します。

甲南大学(学士課程)学生受入れの方針

 甲南大学では、基礎的教養と専門的知識・技能を身につけ、自ら率先して社会に貢献し、社会人に求められる責任感と倫理観を意識して他者と協調・協働する人材、さらに、天賦の特性を自ら伸ばし、社会生活においてそれらを総合的に活用できる人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。

  1. 甲南大学での学びにおける知識や技能を修得するため、高等学校または相当する教育機関において、学習指導要領で示された、幅広く基礎的な学力や能力を身につけている。
  2. 事象の中から問題を発見し、論理的に考察し、収集した情報を整理・分析し、それらを総合して問題解決を図る意志と能力を、主体性を持って意欲的に身につけることができる。
  3. 人文科学・自然科学・社会科学に関する基礎的教養と、自己の意見をわかりやすく説明する能力を身につけ、自己の能力・資質を社会生活で活用し、社会の発展に貢献する意欲をもっている。
<各学部の学生受入れの方針>

大学院

甲南大学大学院(修士課程・博士後期課程)における教育基本方針

大学の教育方針の根本には、学園創立者平生釟三郎が主唱した「人格の修養と健康の増進を重んじ、個性を尊重して各人の天賦の特性を啓発する人物教育の率先」、「世界に通用する紳士・淑女たれ」という建学の理念があります。

この理念のもと、甲南大学大学院は、学士課程段階における教養教育とそれに十分裏打ちされた専門的素養を基礎に、自立して社会に貢献できる専門的知識と技能の教授を通じて、【修士課程】では、それぞれの分野において実社会に貢献しうる専門的知識・能力を身につけた高度専門職業人の養成と自立した研究者の養成をめざします。【博士後期課程】では、それぞれの分野においてより深い専門的知識・能力を有する高度専門職業人の養成と独創的な研究ができる研究者の養成をめざします。

甲南大学大学院 修了認定・学位授与の方針

甲南大学大学院は、大学院学則第1条に定める、甲南大学の教育精神に基づいて育成された一般的及び専門的教養を基盤として、学術の理論と応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、人類文化の向上発展と社会福祉の増進に貢献することを目的としています。

その実現のために、当該研究科・専攻の定める期間在学し、本学大学院の学位プログラムの課程を修め、各専攻所定の必要単位数の修得と研究指導を通して、各専攻が行う修士論文、博士論文又は特定の課題についての研究の審査及び最終試験に合格することを経て、下記の能力・資質を身につけ、それらを総合的に活用し社会生活に貢献できる人材を養成することを教育目標としています。

【修士課程】
  1. それぞれの分野における高度専門職業人又は自立した研究者として必要な能力を有しています。
  2. 広い視野に立った学識と専門的知識・技能を修得し、高い倫理観を備えています。
【博士後期課程】
  1. それぞれの分野における高度に専門的な業務に従事する者として必要な卓越した能力を有し、又は独創的な研究を行う研究者として必要な能力を有しています。
  2. (1)の基礎となる豊かな学識と深い専門的知識・技能を修得し、高い倫理観を備えています。
甲南大学大学院 教育課程編成・実施の方針

甲南大学大学院では、学位授与の方針に掲げる能力・資質などを修得させるために、必要とする科目を体系的に編成し、講義、演習、実験若しくは実習のいずれか又はこれらを適切に組み合わせた授業を開講します。また、学位論文の作成等に対する指導を行います。加えて、修了認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。

カリキュラムは、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を検証することにより、組織的かつ定期的に見直し・改善を行います。

教育内容、教育方法、評価については以下のように定めます。

【修士課程】
1) 教育内容

それぞれの分野における高度専門職業人又は自立した研究者として必要な能力を習得するため、組織的な研究指導体制のもとで、広い視野に立った学識と高い倫理観を身につけ、専門的知識・技能を習得する教育課程を編成し、実施します。

2) 教育方法
  1. 修士課程の教育は、1.に掲げた教育内容を、授業及び研 究指導によって行います。
  2. 授業は、講義、演習、実験若しくは実習のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
  3. 研究指導は、指導教員による演習、中間発表会、課題研究指導等のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
3) 評価
  1. 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末又は学年末に評価します。
  2. 修士論文及び修士論文に代わる研究成果物の審査並びに最終試験は、各専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。
【博士後期課程】
1) 教育内容

それぞれの分野における高度に専門的な業務に従事する者として必要な卓越した能力を習得し、又は独創的な研究をする研究者として必要な能力を習得するため、組織的な研究指導体制のもとで、豊かな学識と高い倫理観を身につけ、深い専門的知識・技能を習得する教育課程を編成し、実施します。

2) 教育方法
  1. 博士後期課程の教育は、1)に掲げた 教育内容を、授業及び研究指導によって行います。
  2. 授業は、講義、演習、実験若しくは実習のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
  3. 研究指導は、指導教員による演習、中間発表会、課題研究指導等のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
3) 評価
  1. 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末又は学年末に評価します。
  2. 博士論文の審査及び最終試験は、各専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。
甲南大学大学院 学生受入れの方針
【修士課程】

甲南大学大学院修士課程では、各専攻分野における基礎から応用までの幅広く高度な専門的知識・技能を修得し、各専攻分野における研究能力を有し、高度な専門性が求められる職業を担う能力と高度な倫理観を備え、各分野でリーダーシップをとれる人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。

  1. 各専攻分野における高度な専門的知識・技能を修得するため、大学または相当する教育機関において各専攻分野に関する幅広く基礎的な学力を身につけている。
  2. 各専攻分野における研究能力を得るために、基礎から応用までの幅広く高度な専門的知識・技能を、主体性を持って意欲的に身につけることができる。
  3. 各専攻分野において、高度な専門性が求められる職業を担い、高い倫理観を備え、各分野におけるリーダーとして、問題解決と社会の発展に貢献する意欲をもっている。
【博士後期課程】

甲南大学大学院博士後期課程では、各専攻分野における深く高度な専門的知識・技能を修得し、各専攻分野における高く独創的な研究能力を有し、高度な専門性が求められる職業を担う能力と高度な倫理観を備え、各分野でリーダーシップをとれる研究者を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。

  1. 各専攻分野における深く高度な専門的知識・技能を修得するため、大学院修士課程または相当する研究機関において各専攻分野に関する幅広く高度な専門的知識・技能を身につけている。
  2. 各専攻分野において、卓越した問題発掘・解決能力を有する研究者になるため、深く高度な専門的知識・技能を、主体性を持って意欲的に身につけることができる。
  3. 各専攻分野において、高度で優れた研究・開発ができる能力と高い倫理観を備え、各分野におけるリーダーとして、問題解決と社会の発展に貢献する意欲をもっている。
<各研究科の学生受入れの方針>
大学院における教育に関する方針、カリキュラムマップ、カリキュラムツリー