理工学部

物質化学科

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  • 物質化学科(2026年度設置構想中)
  • DEPARTMENT OF CHEMISTRY OF FUNCTIONAL MOLECULES
物質化学科(2026年度設置構想中)

未来の「ものづくり」のため、物質に関する専門知識・技術を、化学と応用化学の両面で身につけ、あらゆる理工系化学分野で活躍できる人材を育成します。
※設置構想中(設置計画は予定であり、内容が変更となる可能性があります。)

学科の特色

What to
何を学ぶ?
次世代の社会を支える底力のある化学系人材となるため、化学の幅広い領域を学修する。
何を学ぶ?
How to
どう学ぶ?

実験を中心とした、体験重視のカリキュラムで基礎を身につけ、興味や適性を感じる分野を深く学ぶ。

どう学ぶ?

特徴的な学び・取り組み

01高校までの化学の知識から大学の学びにシームレスにつなげるための「基礎科目」

7つの基礎科目(化学基礎A・B、分析化学基礎、物理化学基礎、無機化学基礎、有機化学基礎、材料化学基礎)を通して、化学全般の理解に必要な基礎概念を学びます。
高校までの化学の知識から大学の学びにシームレスにつなげるための「基礎科目」

02強固な学問的土台を形成するための「基幹科目」

2年次~3年次に、無機化学、有機化学、分析化学、物理化学といった化学の主要分野と、物質化学において必要性の高い高分子化学、材料化学、錯体化学、量子化学を学び、化学・応用化学分野の知識を身につけます。
強固な学問的土台を形成するための「基幹科目」

これが甲南の物質化学科

村上 良 教授
体験を通した物質化学教育により
「自ら物事を考え問題を解決するチカラ」を養う。
村上 良 教授
実験や演習などの体験・経験型科目を通じて学問的土台を養うことで、分子・化合物から材料に至る物質化学に関する基礎知識と基礎実験技術の両者を高い水準で併せもち、理工学分野で幅広く活躍できる化学系人材を育成します!

こんな分野の学びも

研究分野例
● 機能設計・解析化学 ● 構造有機化学 ● 有機固体化学 ● 有機合成化学 ● 無機物理化学 ● 環境分析・計測化学 ● 固体構造化学 ● 界面・コロイド化学 ● 生体材料創成学

学科ニュース

POLICY 物質化学科で身につく力

  • 1

  • 【人物教育】社会人に求められる責任感と倫理観を意識し、自己管理能力と協調性を有しています。

  • 2

  • 【人物教育】天賦の特性を自ら伸ばして活用する意志と能力を有しています。

  • 3

  • 【広い教養】人文科学・自然科学・社会科学に関する基礎的教養、自己の能力・資質を社会生活で活用し得る基本的な技能及び自己の健康増進に関する技能を有しています。

  • 4

  • 【専門知識・技術】化学と応用化学の基本的な知識と技術を高い水準で有しています。

  • 5

  • 【自己表現・コミュニケーション】自己の意見を論理的にまとめ、相手にわかりやすく伝えるコミュニケーション能力及びプレゼンテーション能力を有しています。

  • 6

  • 【課題解決・論理的思考】自立的に問題を発見し、論理的な思考に基づいて情報の整理・分析を行い問題を解決する能力を有しています。

理工学部 機能分子化学科 4年次 田渕 功祐さん 大阪府立桜塚高等学校出身 甲南大学大学院 自然科学研究科 化学専攻 進学
化学視点で社会を見渡し、会得した新しい視座。実験や演習を重ね、学びの礎を築く。
高校よりも一層深く化学の基礎を学び、難解な課題にも多く取り組んだことで、自主的に研究を進める習慣が身につきました。
専門知識の習得はもちろん、4年間のさまざまな学びから、多様な視点で化学の本質をつかむことの大切さに気づきました。卒業後は鉄鋼メーカーに就職します。
大学で学んだ化学の知識を生かし、環境負荷の低減にも貢献したいです。
理工学部 機能分子化学科※ 4年次
田渕 功祐さん
大阪府立桜塚高等学校出身
共英製鋼株式会社 内定
※2026年度より物質化学科に改組。学年、所属などの情報はすべて取材時のものです。
物質化学
専門教育
機能分子化学実験入門

1年次に受講。実験器具の扱い方や解析方法、実験ノート・レポートのまとめ方など、基本を習得し、2年次以降の実験科目では自信をもって研究に取り組めた。

専門教育
材料化学

日常、何気なく使っているプラスチック製品も試行錯誤の上に生まれ、最適化されていることに気づき、身近な材料を化学視点で認識。その後の研究室選択にもつながった。

専門教育
物理化学基礎

物理学の視点から化学の現象を学んだ。計算量が多く、難易度の高い課題に苦戦したが、正面から向き合い理解することを心がけた。難題と対峙する姿勢が身についた。

私を彩った教育
全学共通教育
基礎中国語Ⅰ・Ⅱ

中国語の簡単な文章作成やスピーチを経験。中でも、ペアを組んでの発音練習や会話は楽しく、意欲的に取り組んだ。英語以外の外国語を学ぶ良い機会となった。

全学共通教育
歴史とメディア

北アフリカや中東に波及した民主化運動、「アラブの春」が起こった背景や歴史を学ぶ授業が印象的だった。世界各国の歴史文化の知識を深めることに心が躍った。

正課外教育
資格取得

化学系科目15単位以上を取得すると受験可能な国家資格「甲種危険物取扱者」にチャレンジし、2年次に合格。3ヵ月の学習計画を立てたことで、計画、継続する力を得た。

4年間のステップアップ

1年次
化学に加え、物理や生物など自然科学を幅広く学ぶ。高校の学びを超える難解な内容もあり、予習に励み、復習にも努めて授業に参加した。
2年次
実験を中心に基礎を固めつつ、無機化学や材料化学など専門科目を幅広く履修。プライベートでは富士登山へ。実験で学んだ事前準備力が生きた。
3年次
コース別に専門科目を履修。興味のあった有機合成化学や有機構造化学を選び、専門的に学ぶ。グループでの実験・発表の機会が増えた。
4年次
数ある研究室のうち、生体材料創成学の研究室に所属。卒業研究では、多孔質材料にポリマーを充填し、新しい材料をつくる実験に挑戦中。

教員免許と各種の資格

学部の専門性に応じ、必要な科目を履修することで、在学中にめざせる資格はさまざま。教員をめざす学生には教職教育センター、学校ボランティア・インターンシップの紹介や、教員採用試験対策プログラムなどを用意して、手厚くサポートしています。希望者には小学校の教員免許取得プログラムもあります。
教員免許*(中学) 中学校教諭一種免許
(理科)
教員免許*(高校) 高等学校教諭一種免許
(理科)
資格 毒物劇物
取扱責任者**
受験可能資格 甲種危険物
取扱者***
その他 司書
司書教諭

*教員免許を取得するための単位の取得が必要です。

**本学科の卒業生は、学校教育法に規定する大学において応用化学に関する課程を修了した者(理工学部・化学科卒)に該当致しますので資格が与えられます。この資格に直接対応する免許証・資格証は存在せず、実際に毒物劇物取扱責任者を届出る際に本学科卒業を証明する書類を提出する必要があります。

***大学等において化学に関する授業科目を15単位以上修得した者に受験資格が与えられますので、在学中から試験を受けることができます。甲種危険物取扱者は国家資格であり、一般財団法人消防試験研究センターが行う試験は例えば兵庫県なら年5回程度おこなわれます。甲種危険物の試験の合格率は30-40%です。高校数学,物理,化学からも出題されます。参考書・問題集(salaco centerでご覧下さい)をよく勉強して受験してください。有料の通信教育をうけて受験する方法もあります。

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