理工学部

地学研究室

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地学研究室
自然の現象を、地学の知識と方法で理解する。

理工学部には3学科の他に、基礎実験施設の地学部門として地学研究室があります。自然の事物や現象には、そもそも物理・化学・生物・地学という境界があるわけではありませんから、各学科の専門の研究を行うのにも自然科学の広い素養が必要です。地学研究室では、理工学部のすべての学科の学生が、地学の各分野についての基本的な知識を「地学通論」の講義で、地学の多様な研究の方法や技能を「地学実験」を通して学べるように、教育と研究を行っています。

  • POINT 01
  • フィールドで習得する、活きた地学知識と研究方法と技能
「地学実験」のうち、白川台キャンパスを拠点に行う一泊二日の野外実習では、天体観測と地質調査を行っています。天体観測では、3〜4名の班ごとにセオドライトを用いた天体の位置観測や、スマートフォンで操作できる自動導入天体望遠鏡で月・惑星・星雲などの観察を行います。地質調査では、西区広野の大阪層群からなる丘陵や石英斑岩の貫入を受けたチャートからなる山地を歩いて、異なる時代のさまざまな環境で堆積した地層、火成岩の産状、断層などを調査します。
野外実習は前期と後期の2回経験することになっていて、地質学・天文学の活きた知識を身につけ、実践的な研究・調査方法および技能を高めていくことができます。
  • POINT 02
  • 充実した実験・実習の設備

「地学実験」のうち、7号館・15号館で実施される室内実験では、野外実習の天体観測と地質調査の事前学習や事後処理なども行いますが、充実した実験・実習の設備を用いてこれらとは別に次の4つの分野の実験も行います。

地学実験

地球物理学分野では、振動磁力計、偏角磁力計を用いて地磁気の水平分力・偏角の測定を行います。
地質分野では,岩石のプレパラートを作成(左の写真)して偏光顕微鏡で観察したり、さまざまな地質時代の多様な分類群の化石標本を観察したり、地層中に含まれる微化石を取り出して古環境を推定します。
気象分野の実験では、天気図作成を基本とはしますが、回転水槽による大気の大循環のモデル実験や、気象観測用の気球を上げて上空2,000m前後までの風向・風速の変化を調べる実験も行います。
天文分野では、Hα太陽望遠鏡で太陽表面を観察したり、大型分光器(右の写真)で太陽光をスペクトルに分けて観察します。

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