教育に関する方針
教育基本方針、卒業認定・学位授与の方針、教育課程編成・実施の方針、学生受入れの方針
フロンティアサイエンス学部
甲南大学フロンティアサイエンス学部(学士課程)における教育基本方針
甲南大学フロンティアサイエンス学部の教育方針は、甲南学園創立者平生釟三郎の教育理念を基本としています。教育・研究対象の中心に「生命化学」を据え、徹底した少人数教育によりバイオテクノロジー、ナノテクノロジー、およびそれらの融合領域であるナノバイオに関する知識と技能を修得させることにより、先端科学技術を社会の発展・福祉の増進に生かすことのできる、専門性をもった職業人の養成をめざします。
甲南大学フロンティアサイエンス学部(学士課程)卒業認定・学位授与の方針
甲南大学では、学生一人ひとりの天賦の特性を啓発し、人物教育率先の甲南学園建学の理念を実現することを目的としています。フロンティアサイエンス学部生命化学科では、「教育・研究対象の中心に「生命化学」を据え、徹底した少人数教育によりバイオテクノロジー、ナノテクノロジー、及びそれらの融合領域であるナノバイオに関する知識と技能を教授研究することにより、先端科学技術を社会の発展・福祉の増進に生かすことのできる、専門性をもった職業人の養成をめざす」という教育基本方針のもと、卒業必要単位数128単位以上(先進科学コース:基礎共通科目10単位、外国語科目4単位、保健体育科目2単位、専門教育科目102単位以上、学際科学コース:基礎共通科目10単位、外国語科目8単位以上、保健体育科目2単位、キャリア創生共通科目20単位以上、専門教育科目66単位以上) を修得し、次の能力・資質を身につけた学生に学士(理工学)の学位を授与します。
- 強い知的探求心をもち、幅広い教養についての基礎的な知識と常識をもとに、理科系の最先端知識を修得し応用できる、【基盤力】を有しています。
- 責任感や倫理観を意識することができ、自らを律し他者と協調・協働することができる、【協働力】を有しています。
- 生命化学分野に関して基本的な知識を修得し、専門分野の変化に対応し、フロンティア的発想・企画をするための、【専門力】を有しています。
- 自分の意見等を的確に分かりやすく説明する意志とプレゼンテーション技能である、【発表力】を有しています。
- 国際社会で活躍するために必須となる、科学英語を駆使したコミュニケーションができる、【国際力】を有しています。
- 天賦の特性を自ら伸ばして活用する意志と能力、【自己実現力】を有しています。
甲南大学フロンティアサイエンス学部(学士課程)教育課程編成・実施の方針
フロンティアサイエンス学部では、卒業認定・学位授与の方針に掲げる能力・資質などを修得させるために、教養科目、基礎科目、基礎専門科目、専門科目、応用専門科目、全学共通科目を体系的に編成し、講義、演習、実験、実習のいずれか又はこれらを適切に組み合わせた授業を開講します。
また、卒業認定・学位授与の方針と各科目の関係性及び到達目標を示すカリキュラムマップ、カリキュラムの体系性・系統性を示すカリキュラムツリーを提示し、カリキュラムの構造をわかりやすく明示します。
カリキュラムは、各科目において学生が修得した GPA 及び、到達目標に定める学生の知識・能力の修得状況を集計し、その集計値を検証することにより見直し・改善を行います。
教育内容、教育方法、学修成果の評価については以下のように定めます。
1)教育内容
[教養科目・全学共通科目]
- 理科系の最先端知識を習得し応用するためには、幅広いバックグラウンドが必要となります。そのため、幅広い教養知識の涵養を目的とした教養科目を1年次以降の配当科目として配置するとともに、建学の理念、専攻分野以外の領域を含む幅広い基礎的な知識及び異文化理解について学ぶ基礎共通科目を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- 最先端のサイエンスや経済の動きに直に触れ、広い視野を養うことを重視し、社会で活躍する方々を講師に招き、豊富な体験談・甲南スピリットなどを学生に伝えていただく、「フロントランナー講座」を1年次配当科目として配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- ナノバイオに関する知識を幅広く社会の発展・福祉の増進に生かせるように、キャリア創生共通科目を 3 年次以降の配当科目として配置します。(学際科学コース)
[基礎科目]
- 実験データの解析の基礎となる数理的知識の習得のため、1年次に「数学及び演習」を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- コミュニケーション能力の基礎となる日本語表現力の習得のため、1年次に「日本語表現及び演習」を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- 1、2年次に科学英語を題材としてコミュニケーション能力を養成する、「科学英語コミュニケーション」を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- プレゼンテーション資料の作成方法や効果的な表現方法等を実例を用いて習得するため、1、2年次に「プレゼンテーション演習」を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- 先進科学研究を進める上で効果的なプレゼンテーション資料の作成、発表技法の習得のため3年次以降に「科学英語プレゼンテーション演習」を配置します。(先進科学コース)
- 学際科学研究を進める上で効果的なプレゼンテーション資料の作成、発表技法の習得のため3年次以降に「学際科学プレゼンテーション演習」を配置します。(学際科学コース)
- 科学研究を進める上で必要となる安全や倫理観の習得のため、3年次に「安全倫理工学」を配置します。(先進科学コース)
[基礎専門科目]
本学部の教育・研究の中核である専門教育内容の概要を把握するとともに、基礎的事項に関する学力不足事項を認識できるよう、初年度教育科目として、ナノサイエンス、バイオサイエンス、ナノバイオサイエンス、ケミカルサイエンスの序論を配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
[専門科目]
- 専門科目については、ナノサイエンス、バイオサイエンス、ナノバイオサイエンス、ケミカルサイエンスに関連する科目群をパックとすることで、一人ひとりの興味や志向の多様性に対応した履修が効率よくかつ系統立って行えるカリキュラムを編成します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- 1、2年次にナノバイオに関する実験技法を習得する「ナノバイオラボベーシック」「ナノバイオラボ1」をそれぞれ配置します。(先進科学コース、学際科学コース共通)
- 3年次以降に「ナノバイオラボ2」「ナノバイオラボ卒業研究」を配置し、その中で卒業研究や卒業論文作成を実践し、問題提起能力及び問題解決能力を開花させるような教育を行います。(先進科学コース)
- 3年次以降に「共通応用演習」を配置し、2年次までに学んできたナノバイオと、ビジネスや政策・法務、情報、国際、地域、福祉、スポーツ科学などの分野を学際的に融合し、新たなモノを創出できる能力を開花させるような教育を行います。(学際科学コース)
[応用専門科目]
- 応用専門科目は、専門科目で身につけた知識や技能を、社会に活かすという視点から捉える科目群と、「科学英語コミュニケーション」や「プレゼンテーション演習」で身につけた能力を実際に海外で応用する「エリアスタディーズV」から構成された選択必修科目群であり、一人ひとりの多様性に対応した学修が効率よくかつ系統立って行えるカリキュラムを編成します。
- 「医療産業都市」の中核地、ポートアイランドの立地の特性を生かし、企業や研究機関等との連携を進め、講義だけではなく、学生が社会に触れる機会を積極的に提供します。
[キャリア科目]
各自の天賦の特性と専攻分野に関する知識を社会でどのように生かしていくのかを考えるとともに、社会で活用できる力を身につけるため、キャリア教育並びにキャリア形成支援を1年次以降継続的に実施します。
2)教育方法
- 1)に掲げた教育内容を身につけるために、講義、演習、実験、実習のいずれかにより又はこれらの併用により授業を実施します。
- 論理的思考力、伝えたい内容を適切に表現し伝達する能力、問題解決力を養成するとともに、他者と協調・協働し、社会貢献への主体性を持ち、安全や倫理を重視した、社会人に求められる責任感や倫理観を身につけるために、学生一人ひとりの顔が見える少人数で学生参加型の実験・実習・演習等を重視したクラス編成を行います。
- 実験系科目において、少人数教育の効果が最大限に発揮できるよう、一人の学生に対して複数の教員が指導に参加するポリバレントシステムをとります。
- 考える力や洞察力を涵養するために、発見学習、問題解決学習、体験学習、調査学習、グループ・ディスカッション、などを中心としたアクティブ・ラーニングを活用した授業を実施します。
- 苦手克服、理解度向上のためのキャッチアップセミナー(時間外講義)を実施します。
- 成績評価をGPAで表示するとともに、学位プログラムごとの到達目標と各科目の関係を明確にし、知識・能力の習得状況を学修ポートフォリオを通じて学生にフィードバックします。
3)学修成果の評価
学生の学修成果についての評価方法を各項目のシラバスで示し、その方法に従って評価します。
本年度以前の「卒業認定・学位授与の方針」及び「教育課程編成・実施の方針」は、各年度の履修要項又はカリキュラムマップを確認してください。
甲南大学フロンティアサイエンス学部(学士課程)学生受入れの方針
フロンティアサイエンス学部では、バイオテクノロジー、ナノテクノロジー、及び、それらの融合分野における知識、技能、さらに探究心、発想力を身につけ、研究者、技術者、及びコーディネーターとして、先端科学技術を社会の発展、福祉の増進に活かすことのできる人材を養成するため、下記の能力・資質・意欲をもつ学生を求めます。
- 最先端を学び、さらに切り拓くために必要な基礎学力を有し、生命現象を理解するのに必要となる化学の基礎知識、あるいは、ヒトに関わる種々の事象を理解するのに必要となる生物の基礎知識を身につけている。
- 最新の科学に関する情報を得たり、自らが発見した新しい情報を発信したりするのに必要な語学力を身につけることができる。また、自ら課題を発見し解決する能力を、主体的に身につけることができる。
- 自然科学に対する関心と、専門分野の修得に対する情熱を抱き、科学技術が社会に果たす役割や与える影響を認識し、科学技術を社会に還元することに意欲をもっている。
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学部・学科における教育に関する方針、カリキュラムマップ、カリキュラムツリー