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甲南教育学習DXプロジェクト– 2025年度の取り組み事例 –

教育学習支援センターでは、KONAN U.VISION2025 教学新機軸Ⅰ「特色ある教育基盤の確立」に資する取り組みとして、「甲南教育学習DXプロジェクト」を運営しています。これは、ニューノーマルにおける遠隔・オンライン授業等に積極的に取り組む授業や取組みを募集・支援し、全学での活用の可能性を追求することを通じて、「新たな時代に向けた甲南教育プログラムのさらなる発展」に貢献することを目的としています。

以下にプロジェクト活動の事例紹介を掲載します。

1:AI技術を活用した授業の実践および教育手法の開発
【 ねらい 】

一斉授業では 学生ごとの理解度・進度に合わせた指導が難しく、学生の主体的な学びを引き出すには限界がある。また、教員は教材準備・評価業務に多くの時間を取られ、学生との対話や創造的な教育活動に十分な時間を割けないことが課題である。
そこで、AI技術活用による個別最適化学習の実現を目指し、24時間体制で学生一人ひとりの主体的な学びを支援するとともに、教員は業務を効率化し、学生と向き合う時間を創出できより創造的な教育活動に注力可能となる。全学的なAIリテラシー教育と安全な利用ガイドラインを整備することで、データとデジタル技術を活用した新しい教育スタイルを確立する。

【 実現した内容 】

結果として、教員側もAI生成の仕組み、ICTアプリの利用方法、AIによるPPT作成などを事前に熟知する必要があり、新たな作業負担が生じているが、課題提出数4倍増加、資料作成時間50%削減、質問数2.7倍増加、学習満足度最高値という成果を示した。
特に、学生の質問数は、AI活用前から2.7倍に増加し、授業内容は学生の能動的参加により促進されたので、主体的学習により授業内容の理解が向上したと評価できる。自己評価(学習満足度)については、5段階評価でAI活用前4から5へと大幅に向上した。授業欠席となった場合、オンデマンドコンテンツの導入により個別での学習時間の調整ができ、フィードバックを学生・教員で協力したことにより、当該授業の内容に一人も漏れないように同じスピードで進行できることができた。これらの個別フィードバックの実施が学習満足度向上に寄与したと考えられる。
教員業務効率化では、課題作成時間は30%削減、評価時間70%短縮という成果を上げた。このようにAI、ICT活用による教育手法の変革が、学習成果・満足度・参加率の全指標において効果をもたらした。

<導入ソフト・アプリ>

  • Claude
  • Perplexity
  • ChatGPT
【 本センターの支援内容 】

各種AIアプリケーション活用にあたっての高性能PCの手配
アプリケーション導入における各種支援

※本事例紹介記事は「甲南教育学習DXプロジェクト」の実施報告記録を基に作成しています。

2:オンデマンド授業における動画教材の受講状況把握と分析の試行
【 ねらい 】

教育工学の分野では、昨今、様々なアプローチが提案され、効果や可能性は様々にアピールされているものの、実際に対象となる教育現場でそれらのシステムが効果を発揮できるのか、また、想定通りに役立てることができるのか、といった部分は、実施現場の状況に大きく依存するため、実地で小さなスケールから検証を始める必要がある。2024年度は上述の概念に基づき、オンライン動画配信をベースに進行する授業を対象に、動画教材の詳細な利用ログの取得を試みた。その結果、様々な情報が得られ、学生の受講状況の一端が明らかになった。2025年度では、動画の閲覧状況を2024年度同様に把握するとともに、その受講状況を成績評定に反映する仕組みを整えて、状況が改善されるかどうかを検討する。また、2024年度に収集したデータとの比較も行い、本学の今後のオンライン授業の参考となる広範な知見を得ることも目的とする。

【 実現した機能 】

2024年度に引き続き、AI・データサイエンス入門にて、動画教材を閲覧に関するログデータ(学生毎の教材別の閲覧日時・動画再生操作等)および、新規にスライド教材の閲覧に関するログデータを取得することができた。2024年度の調査では、一定数の学生は自身で動画を閲覧せずに受講を継続しており、主体的な学びにつながっていない懸念があった。今回の試行結果については、5回の対象期間中に、十分な動画閲覧をした学生の総数について2025年度と2024年度を比較すると、5回の授業すべてで十分な動画閲覧時間を確保した学生は、2025年度57.6%、2024年48.1%と改善が見られた。また、2025年度において、4~3回の動画閲覧をしている学生は、2024年度比で4.6%増加、2~0回の動画閲覧回数となった学生は、2024年度比で14.1%減少となった。学生の動画の閲覧総時間からみると、2024年度から改善が見られており、各自が動画を閲覧して主体的に進行するという観点からは、授業参加状況に改善が見られたと考えられる。

<導入ソフト・アプリ>

  • Schoo Swing
【 本センターの支援内容 】

アプリケーション導入における各種支援

※本事例紹介記事は「甲南教育学習DXプロジェクト」の実施報告記録を基に作成しています。

お問い合わせ

甲南大学 教育学習支援センター
〒658-8501 神戸市東灘区岡本8-9-1
TEL:078-435-2592
e-mail:lucks@adm.konan-u.ac.jp