人間科学専攻には、環境・芸術・思想と心理臨床の2専修が設置されており、現代人の心を幅広いスタンスでとらえ、同時に環境、芸術、思想、心理の視点から実践的にかかわっていくことができる人材の養成を目指しています。 また、人間科学研究所が行う研究プロジェクトや研修会に参加し、専門性の高い研究を学際的に行っています。
環境・芸術・思想専修の修了生は、学術、教育、美術など多方面で活躍しています。心理臨床専修では、長年にわたり医療、教育、福祉、司法といった多様な職域に多数の臨床心理士を輩出してきました。(臨床心理士養成は、2018年度入学生をもって終了し、2019年度からは新たな教育課程に移行しました。)また、博士後期課程を経て、研究者として活躍している修了生もいます。
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
専門は美学・芸術学。特に近・現代の美術批評を中心に研究中。芸術における「モダニズム」の誕生・発展・解体の過程に、美術批評がいかに関わったのかを調べている。他に芸術における「グロテスク」表現や、「パブリック」概念、「アートセラピー」などにも関心がある。 |
教授 |
芸術や感性をめぐる様々な問題について、社会的歴史的な関心のもとに考察する。現在という自らの立脚点を常に意識する一方、理論的手続きのための基礎概念や芸術の史的展開を踏まえて、多様な観点から人間精神を分析することを目指す。 |
教授 |
芸術学、芸術史学の見地から、美術をめぐる社会現象を研究している。特に障がいのある人のアート活動や「アウトサイダー・アート」など、美術と福祉の関係に関心がある。また、民族芸術学的関心から、異なる文化が接触する領域における現象にも興味がある。 |
講師 |
専門は現代フランス哲学、フェミニズム・ジェンダー思想史。西洋の哲学体系に内在する男性中心主義を批判的に考察した哲学者サラ・コフマン研究から出発し、性と人種の交差性およびリプロダクションをめぐる現代社会の課題について哲学的考察を行なっている。 |
教授 |
フッサールを中心とする現象学派の道徳哲学が生き方やものの見方を問うことに注目しています。さらには、現象学とヴィジョンの倫理学(マードック)や道徳的完成主義(カヴェル)との接点に光を当て、芸術作品を手掛かりにして、人の生き方や経験に目を向ける倫理学の手法を考察しています。 |
担当教員 | 研究内容 |
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特任教授 |
人は他者の心をどのようにして知ろうとするのかを明らかにすべく、情報処理モデルに基づき対人認知の心理機制に関する研究を行っている。また、個人内過程と社会のマクロ構造は相互連関するとの視座から、社会的アイデンティティ理論とシステム正当化理論に依拠しながら差別や偏見、格差や不平等をめぐる問題にも取り組んでいる。 |
教授 |
主にトラウマによる症状の維持・悪化のメカニズム解明と、それに基づいた介入法や症状予防対策について、認知行動療法の理論や技法を基盤に研究している。臨床活動は医療機関や産業領域などにおいて、気分障害(うつ病など)やPTSDなどのストレス関連障害を対象に実践している。 |
教授 |
児童・生徒のいじめや非行、発達障害のある児童・生徒の学校適応の問題について研究している。また、研究から得られた知見を教師やスクール・カウンセラーが活用可能なツールにするための実践研究も行っている。相談活動の場は、主に小学校、中学校などの学校現場。 |
教授 |
発達早期の関係性に基づく人格発達の理解とアセスメントに関する研究、発達研究知見と心理臨床の橋渡しに関する理論的・実践的研究を行っている。特に、アタッチメントに基づいた親子の関係性支援に取り組んでいる。 |
教授 |
精神分析、中でも現代自己心理学、関係精神分析と呼ばれる考え方に基づいた臨床実践。理論的側面としては、一方向一者心理学的精神分析理論を再検討し、精神分析治療過程を動的システム理論や複雑系の理論を用いて新たに描写しなおすことの意義を明らかにしようとしている。実践の場は、私設相談と地域医療を支える総合病院。地域医療における臨床心理士の活動領域拡大にも興味を持っている。 |
講師 |
子どもの運動・遊び・表現の発達について、環境との関わり、スキル獲得による認知や社会的行動の変化に焦点を当てて研究している。家庭や保育所などでのフィールドワークを主に用い研究を行なっている。アート活動の実践も行っており、保育・教育現場でのアート活動に関心を持っている。 |
准教授 |
「情動知能」をはじめとする、感情と対人能力の個人差と認知過程を実証的に明らかにする基礎研究を専門としている。また、これらの実証研究の知見を踏まえて、他者の情動の制御に関する理論モデルの構築にも取り組んでいる。 |
教授 |
リソース志向・身体志向の心理療法と統合しつつ、PTSDや解離性障害を始めとした様々なトラウマ関連障害のケアを専門としている。またトラウマ、解離、愛着、ストレスをキーワードに、トラウマ関連障害の治療メカニズムを解明せんと臨床心理学研究を推進している。 |
■主な修士論文
論文題目名 |
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「発達障害」とされる子どもの母親の持つ心理的困難 ~KJ法を使った治療援助的なグループワークによる視点の転換~ |
「うつ病」休職者に対する復職・就労支援の心理援助職の役割 |
学校教育における「個人と社会」のconnectionの意義 ─デューイ教育哲学の視点より─ |
児童養護施設における児童期中期の子どもの問題行動 ─トラウマとアタッチメントの視点から─ |
睡眠に及ぼす心理的要因 ―心理的要因としてのネガティブ反すうと曖昧さへの耐性― |
青年期における理解者に関する心理学的研究 ―理解者の存在と理解されている感覚が社会的スキルと心理的健康に及ぼす影響― |
大学生における死別経験の実態調査およびソーシャル・サポートの役割 |
成人版次世代育成力尺度の作成とその検討 |
双生児をもつ母親の養育の特徴と子どものアタッチメント安定性との関連について :一対的な関わりと個別的な関わりをめぐる葛藤 |
阪神淡路大震災経験者における東日本大震災への間接曝露による影響 |
慢性腰痛を持つ人への「語り(ナラティブ)」を通した心理的援助の可能性 |
青年期における愛着の顕在・潜在的内的ワーキングモデルと心理・身体的問題との関連 |
被援助志向性概念とその応用可能性の再検討 ―測定尺度改訂の試みと被援助志向性に影響を及ぼす諸要因の検討を通して― |
小学生はなぜ学校へ行くのか ―登校理由と欠席促進理由と登校回避感情・行動との関連から― |
大学生における食行動の偏りと感情の読みとりおよびアタッチメント表象との関連 |
道徳判断における形式性と実質性に関する考察 ―義務論と功利主義の接点を求めて― |
生涯発達における環境教育の意義 ―心理-社会的発達の環境をめぐって― |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
専門は美学・芸術学。特に近・現代の美術批評を中心に研究中。芸術における「モダニズム」の誕生・発展・解体の過程に、美術批評がいかに関わったのかを調べている。他に芸術における「グロテスク」表現や、「パブリック」概念、「アートセラピー」などにも関心がある。 |
教授 |
芸術や感性をめぐる様々な問題について、社会的歴史的な関心のもとに考察する。現在という自らの立脚点を常に意識する一方、理論的手続きのための基礎概念や芸術の史的展開を踏まえて、多様な観点から人間精神を分析することを目指す。 |
教授 |
フッサールを中心とする現象学派の道徳哲学が生き方やものの見方を問うことに注目しています。さらには、現象学とヴィジョンの倫理学(マードック)や道徳的完成主義(カヴェル)との接点に光を当て、芸術作品を手掛かりにして、人の生き方や経験に目を向ける倫理学の手法を考察しています。 |
担当教員 | 研究内容 |
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特任教授 |
人は他者の心をどのようにして知ろうとするのかを明らかにすべく、情報処理モデルに基づき対人認知の心理機制に関する研究を行っている。また、個人内過程と社会のマクロ構造は相互連関するとの視座から、社会的アイデンティティ理論とシステム正当化理論に依拠しながら差別や偏見、格差や不平等をめぐる問題にも取り組んでいる。 |
教授 |
発達早期の関係性に基づく人格発達の理解とアセスメントに関する研究、発達研究知見と心理臨床の橋渡しに関する理論的・実践的研究を行っている。特に、アタッチメントに基づいた親子の関係性支援に取り組んでいる。 |
教授 |
精神分析、中でも現代自己心理学、関係精神分析と呼ばれる考え方に基づいた臨床実践。理論的側面としては、一方向一者心理学的精神分析理論を再検討し、精神分析治療過程を動的システム理論や複雑系の理論を用いて新たに描写しなおすことの意義を明らかにしようとしている。実践の場は、私設相談と地域医療を支える総合病院。地域医療における臨床心理士の活動領域拡大にも興味を持っている。 |
教授 |
リソース志向・身体志向の心理療法と統合しつつ、PTSDや解離性障害を始めとした様々なトラウマ関連障害のケアを専門としている。またトラウマ、解離、愛着、ストレスをキーワードに、トラウマ関連障害の治療メカニズムを解明せんと臨床心理学研究を推進している。 |
■ 主な博士論文
論文題目名 |
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精神分析的心理療法に見られる蒼古的自己愛空想からの脱錯覚プロセスに関する研究 |
心理臨床活動におけるスクールカウンセリングの展開 |
■ 主な就職先
大阪府・大阪市・茨木市・八幡市・堺市の各職員、甲南大学、神戸女子大学、神戸女学院大学、宝塚市教育委員会、大阪府公立学校教員、佛教大学、京都学園大学、島根大学、群馬大学、鹿島建設、コベルコ科研 |