生物学専攻は1964年に開設されました。その伝統をベースに、新しい生命科学の思考と技術を取り入れた独創的・先端的研究を行っています。研究分野は9つあり、物質から細胞、個体、生態、さらに時空を越えた進化までを網羅します。それぞれの分野では、基礎のみならず応用分野も視野に入れた研究・教育を展開しています。
(1) 甲南大学大学院自然科学研究科生物学専攻(修士課程)における「人材養成の目的」
修士課程
(2) 甲南大学大学院自然科学研究科生物学専攻(修士課程)カリキュラムマップ
(3) 研究指導フローチャート
設備面では、遺伝子組換えに必要なP2レベルのラボや最新のDNAシークエンサー、共焦点レーザー顕微鏡など、あらゆる研究に対応できる実験環境を構築。充実した研究活動を行うことができ、修了後は、製薬会社のMR、企業の研究・開発や工場の管理部門など、幅広い分野で活躍しています。
生物学専攻では、国際学術誌で多くの論文を発表する等、国際的に注目される最先端研究が行われています。大学院生は国際会議に出席して研究成果を発表したり、海外の大学で研究交流を行うなど、国際的な研究活動が活発に行われています。
グローバル教育活動旅費
修士課程の大学院生に対して、国際会議で発表するための旅費を補助する「グローバル教育活動旅費」制度があります。この制度を利用して、毎年、多くの大学院生がヨーロッパやアメリカ、アジアの国々で開催される国際会議で研究成果を発表しています。
イタリア・トリノ大学との学術交流協定
生物学専攻(修士課程)と生命・機能科学専攻(博士後期課程)は、ヨーロッパでも古い歴史を誇るイタリア・トリノ大学(※)の生命科学・システム生物学部との学術交流協定を2020年に締結しました。この協定により、大学院生がトリノ大学で研究を行ったり、講義を受講することができます。
※トリノ大学
イタリア北西部のピエモンテ州トリノにある国立大学。創立は1404年でヨーロッパで最も歴史の古い名門大学の一つ。27の学部からなり、学生数は約74,500人、このうち留学生は約4,400人いてインターナショナルな教育環境となっている。これまでにノーベル賞受賞者を3名輩出している。
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
脳や感覚器官がどのようなしくみで作られ、機能するのかを、発生過程の観察や操作が容易で、遺伝情報も詳しく解明されているホヤとメダカを主なモデル生物として研究を進めている。脊椎動物の起源や、脳や眼がどのように進化してきたのかという謎にも迫ろうとしている。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
植物は環境や季節の変化に応じて生体膜の脂質の含量や組成を変える。このような生体膜脂質の可塑性の生物学的機能を明らかにするため、スフィンゴ脂質代謝関連酵素の遺伝子発現制御の観点から研究している。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
微細藻類や原生動物など、特に単細胞の真核生物の系統進化および分類。対象生物を野外から採集をすることを第一歩とし、形態および構成物質の比較、分子系統解析などから進化的位置づけを行う。また、これらの生物が環境生態に果たす役割の解明についてもテーマとしている。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
タンパク質は独自の立体構造を形成することで、はじめてその機能を発揮することができる。生体内では分子シャペロンと呼ばれる一群のタンパク質が、様々なタンパク質の立体構造形成を助けている。こうした分子シャペロンの働きを分子レベルで解明することを目指して研究を進めている。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
多細胞生物において生殖細胞は遺伝情報を次世代に伝える重要な働きを持つ。モデル生物であるショウジョウバエを材料として、生殖細胞中の遺伝子発現制御機構、生殖細胞の分化機構、減数分裂の制御機構、生殖細胞とそれを取り込む体細胞との相互作用に関する研究を遺伝子レベルで進めている。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
動物がどうのように環境温度を感じ生体の調節をおこなっているのかを解き明かすために、線虫C. エレガンスをつかって研究しています。具体的には、線虫の温度に対する応答に着目して、(1) 動物の感覚情報処理のメカニズムや、(2) 環境変化への生体適応のメカニズムを解き明かそうとしています。 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
生命を支える上で必須な細胞内のエネルギーやタンパク質分解の制御。その機構は種を超えて保存されている。さらに理解を深め社会的に意義ある知見を得る為に、単純な酵母細胞をモデルに分子レベルでの解析を行う。 |
担当教員 | 研究内容 |
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准教授 |
女王アリは、羽化直後の交尾で受け取った精子を寿命が続く限り貯蔵する。アリの多くの種の女王の寿命は10年以上と、昆虫としては例外的に長寿のため、精子貯蔵期間も極端に長い。この驚くべき能力を分子レベルで解明しようとしている。 |
教員の執筆した本はこちら |
担当教員 | 研究内容 |
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准教授 |
植物の細胞内は、小胞体をはじめとした内膜系や細胞骨格がダイナミックな構築を繰り返している。小胞体の運動のしくみや内膜系と細胞骨格の動態が支える植物の環境適応能力を理解するために、遺伝子レベルから個体レベルまで幅広い視野で研究を進めている。 |
授業科目 | 単位数 | 所要の単位 | ||
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専門科目 | 必修 | 生物学研究演習Ⅰ | 2 | ・必修科目20単位 ・選択必修科目14単位以上 (計34単位以上を修得) |
生物学研究演習Ⅱ | 2 | |||
生物学研究実験 | 16 | |||
選択必修 | 生化学特論 | 2 | ||
生体調節学 | 2 | |||
植物細胞生理学 | 2 | |||
分子遺伝学Ⅰ | 2 | |||
分子遺伝学Ⅱ | 2 | |||
多様性生物学 | 2 | |||
分子発生生物学 | 2 | |||
植物生化学特論 | 2 | |||
進化生物学 | 2 | |||
基礎科目 | 有機化学特論Ⅰ | 2 | ||
有機化学特論Ⅱ | 2 | |||
高分子化学特論Ⅰ | 2 | |||
生物学特殊講義Ⅰ | 2 | |||
生物学特殊講義Ⅱ | 2 | |||
生物学特殊講義Ⅲ | 2 | |||
生物学特殊講義 Ⅳ | 2 | |||
科学技術英語 | 2 | |||
共通科目 | 選択 | 知的財産法1 | 2 | |
知的財産法2 | 2 |