
応用社会学専攻は、1964年に修士課程、1971年に博士後期課程が開設されました。修士課程、博士後期課程ともに、専門領域を越えた交流のなかで、社会や文化の基礎的な原理を理解し、社会の変化を的確にとらえ、新しい状況を切り拓く能力を養います。
本専攻では、国内有数の業績を誇る教員によって、少人数での、丁寧な指導が行われています。研究活動では、理論だけでなくフィールドワークなどの実践的な研究も行われ、多様な地域の研究が可能です。大学院生の研究会・学会への参加も活発で、学際的な知識と専門性を身につけることを目指しています。修了者の多くは、学界・教育界・メディア業界などの第一線で活躍しています。
担当教員 | 研究内容 |
---|---|
教授 |
労働社会学、家族社会学、福祉国家論。ポスト日本型福祉社会における労働・家族・国家のあり方について研究している。2000年代は主に若年労働の現場でフィールドワークを行っていたが、今後は介護と相続をめぐる歴史研究にシフトしていく予定である。 |
教授 |
環境社会学、地域社会学、市民参加論。日本およびベトナムの農漁村をおもな対象に、ローカルな資源・環境の保全や利用、再生(創造)のあり方を「持続可能性」の観点から探っている。また近年は、アメリカおよび日本におけるコミュニティ参加型研究の動向やアクションリサーチの理論と実践に注目して研究を進めている。 |
教授 |
文化社会学、社会運動論、理論社会学。大都市圏における若年層のファッションとメイクに係わる綜合的研究が中心テーマ。服飾美容化粧に代表される行動文化のストリートでの測定、ファッション誌の内容分析、カフェやキャラクターグッズなど関連アイテムの系統的観察を通じて、急性かつ短期的流行としてのファッドからはじまり、社会システムのマクロ変動を産み出しうる一連のムーブメントに至る長期的流行までを、集合行動collective behaviorならびに集合行為collective action双方の視角から研究している。 |
教授 |
「旅することと住むことの間」。脱都市・田舎暮らしを選択した移住者へのインタビュー、流行歌やさまざまなメディアの言説分析を通じ、都市と地域と観光という3領域の接点から、空間と人間の相互作用、'場所'への愛着などを考察している。 |
教授 |
ナチ・ドイツにおけるマスコミュニケーションの問題、とくに宣伝の効果や娯楽の実態、セクシュアリティの問題などについて、表象分析の手法を用いながら歴史社会学的に研究している。また、最近は余暇・厚生の領域における日独文化交流の研究にも手を広げている。 |
教授 |
現代日本の子育て期の仕事と生活が、現在の主たるテーマ。特にジェンダー秩序や人口構造、さらに社会政策の効果に注目して、現状の課題とそれを乗り越える方策について考察している。また現代日本の状況を相対化するために、近世以降の歴史的変化の分析やオーストラリアとの国際比較も行っている。 |
教授 |
日本の近代化における出産の変化、バングラデシュの村落社会、物乞研究、イギリス、ロンドンでの地域コミュニティ形成に関する調査研究をへて、現在は、アメリカにおいて、草の根活動と地域メディアに関するフィールドワークを実施中。人や情報、モノがグローバルに移動する現代社会において、人と人、場所、社会との関わり方、つながり方を捉え、伝える方法論を探究している。 |
教授 |
パーソナル・ネットワークを中心とした社会ネットワークを主たる研究テーマとしている。特に個人が取り結ぶ社会関係が、行動や意識のあり方(例えば、出生に関する意識や行動、地域行動・市民活動への参加など)に与える影響について、社会関係の測定方法も含めて計量的なアプローチで分析を行っている。 |
教授 |
インド西部のゴア州をフィールドに、多言語状況と地域語運動の考察を通して社会関係の変容を明らかにする研究を行ってきた。個人や集団が多様な社会関係の中で行う自己の文化資源の意識化と実践に関心を持っている。近年はゴアの演劇を通じたディアスポラのつながり、現地語映画産業の現状、湾岸アラブ諸国生まれのインド系移民二世の研究を行っている。 |
担当教員 | 研究内容 |
---|---|
教授 |
日本の古代・中世史-特に平安時代から鎌倉時代-の社会・経済を研究している。荘園と貴族社会、商業と流通、貨幣と為替などが主たる研究テーマである。新しい研究テーマや斬新な歴史・社会理論に関心があり、古典的な問題群を伝統的な手法で再検討することの方に面白さがある。 |
教授 |
イギリス近現代史、とくに「福祉の複合体」史を研究している。福祉は、国家福祉だけではなく、相互扶助、慈善、地域福祉、企業福祉など多様な担い手と多層的な原理によって成り立つ構造的複合体であるという視点から、その総体が時間の経過とともにどのように変形してきたのか、またその福祉の網の目を民衆はどのように渡り歩いてきたのかを、ヨーロッパ史を対象として検討している。 |
教授 |
専攻は民俗地理学。フィールドは主として日本。水辺の生活文化と景観、観光を通じた流域活動について調査研究中。10年、20年越しでフィールドに通いながら、山河海を組み立てる現地踏査を重視している。琵琶湖、北陸の諸河川、若狭湾や能登半島、瀬戸内などは、とくに長期にわたり研究している。 |
教授 |
専攻は人文地理学、文化生態学。東南アジアの主にラオスにおいて、山地に住む少数民族(山地民)の焼畑や家畜飼養などの伝統的な生計活動の変化、彼らと国家の関係、航空写真や衛星画像とGISを使った長期的な土地利用の変化などに関する研究を進めてきた。 |
教授 |
専攻はアラブ中世史、マムルーク朝史。アラビア語の手書き本(写本)史料の形態学的・文献学的分析を通じて、イスラーム社会の知識人である「ウラマー」による知の社会的実践のあり方を研究している。また近年は、エジプトを中心とする現代アラブ社会の大衆文化とその社会的影響についても注目している。 |
教授 |
専攻は人文(歴史)地理学。特に近世から近代にかけての地図史と環境史を主なテーマとして研究している。なかでも地図史については、地図作製をめぐる測量技術、東アジア海域における海図作製の歴史など、また、環境史については、身近な森林における植生景観の変化、湿田景観の変遷などの研究をすすめている。 |
教授 |
専門は日本近世史、史料の調査・整理論。藩政、行政機構、税の収支体系、法制度などをキーワードとして、江戸時代の社会の仕組みについて研究している。彦根藩(近江)、長岡藩(越後)、鯖江藩(越前)、藤堂藩(伊賀・伊勢)をフィールドとして研究を進めており、近年特に堀田正敦が藩主を務めた堅田藩・佐野藩の研究に取り組んでいる。藩政文書と地方文書、双方を用いた研究スタイルをとっている。 |
■主な修士論文
論文題目名 |
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「何故戦争は始まったのか―1939年9月の理由―」 |
「タルドにおける社会生成論」 |
「意味の喪失と不安定化~ 日本の「郊外イメージ」に見る「場所」意識」 |
「「商店街/ゲイタウン」その役割とセクシュアリティの変化 ―「ゲイのいない」ゲイタウン? 大阪市北区堂山町に見る人々―」 |
「商店街における共同体意識と、「地域の悟り」の意味 ―大阪市浪速区南陽通商店街の活性化活動への参与記録から―」 |
「多元的社会における自遊する社交 ―関係の自己目的化と「諦め」―」 |
「対人コミュニケーションに関する一考察 ~インタネット掲示板とオフライン交流を通して得られるものとは~」 |
「オーディエンスとしてのオタク論」 |
「「いま、ここ」を楽しむ若者たち アニメ聖地巡礼者にみる21世紀型ライフスタイル」 |
「現代社会における四国遍路の機能 ―歩き遍路の属性、体験分析から―」 |
「現代日本人女性の海外旅行 ―「ひとり旅」に関する一考察」 |
「日本における墓と葬送儀礼の変容 ―自然葬選択者たちのライフヒストリー ―調査を中心に―」 |
「市民の課題としてHIV/AIDSを捉え直すための社会協動 ―高校におけるHIV/AIDS教育への市民団体の活動事例から―」 |
「「万能教師」を目指して奮闘する教師たち ―中学校教員の職場ストレスと職場サポートの関係を中心に―」 |
担当教員 | 研究内容 |
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教授 |
労働社会学、家族社会学、福祉国家論。ポスト日本型福祉社会における労働・家族・国家のあり方について研究している。2000年代は主に若年労働の現場でフィールドワークを行っていたが、今後は介護と相続をめぐる歴史研究にシフトしていく予定である。 |
教授 |
環境社会学、地域社会学、市民参加論。日本およびベトナムの農漁村をおもな対象に、ローカルな資源・環境の保全や利用、再生(創造)のあり方を「持続可能性」の観点から探っている。また近年は、アメリカおよび日本におけるコミュニティ参加型研究の動向やアクションリサーチの理論と実践に注目して研究を進めている。 |
教授 |
文化社会学、社会運動論、理論社会学。大都市圏における若年層のファッションとメイクに係わる綜合的研究が中心テーマ。服飾美容化粧に代表される行動文化のストリートでの測定、ファッション誌の内容分析、カフェやキャラクターグッズなど関連アイテムの系統的観察を通じて、急性かつ短期的流行としてのファッドからはじまり、社会システムのマクロ変動を産み出しうる一連のムーブメントに至る長期的流行までを、集合行動collective behaviorならびに集合行為collective action双方の視角から研究している。 |
教授 |
日本の古代・中世史-特に平安時代から鎌倉時代-の社会・経済を研究している。荘園と貴族社会、商業と流通、貨幣と為替などが主たる研究テーマである。新しい研究テーマや斬新な歴史・社会理論に関心があり、古典的な問題群を伝統的な手法で再検討することの方に面白さがある。 |
教授 |
「旅することと住むことの間」。脱都市・田舎暮らしを選択した移住者へのインタビュー、流行歌やさまざまなメディアの言説分析を通じ、都市と地域と観光という3領域の接点から、空間と人間の相互作用、'場所'への愛情などを考察している。 |
教授 |
イギリス近現代史、とくに「福祉の複合体」史を研究している。福祉は、国家福祉だけではなく、相互扶助、慈善、地域福祉、企業福祉など多様な担い手と多層的な原理によって成り立つ構造的複合体であるという視点から、その総体が時間の経過とともにどのように変形してきたのか、またその福祉の網の目を民衆はどのように渡り歩いてきたのかを、ヨーロッパ史を対象として検討している。 |
教授 |
ナチ・ドイツにおけるマスコミュニケーションの問題、とくに宣伝の効果や娯楽の実態、セクシュアリティの問題などについて、表象分析の手法を用いながら歴史社会学的に研究している。また、最近は余暇・厚生の領域における日独文化交流の研究にも手を広げている。 |
教授 |
専攻は民俗地理学。フィールドは主として日本。水辺の生活文化と景観、観光を通じた流域活動について調査研究中。10年、20年越しでフィールドに通いながら、山河海を組み立てる現地踏査を重視している。琵琶湖、北陸の諸河川、若狭湾や能登半島、瀬戸内などは、とくに長期にわたり研究している。 |
教授 |
現代日本の子育て期の仕事と生活が、現在の主たるテーマ。特にジェンダー秩序や人口構造、さらに社会政策の効果に注目して、現状の課題とそれを乗り越える方策について考察している。また現代日本の状況を相対化するために、近世以降の歴史的変化の分析やオーストラリアとの国際比較を行っている。 |
教授 |
日本の近代化における出産の変化、バングラデシュの村落社会、物乞研究、イギリス、ロンドンでの地域コミュニティ形成に関する調査研究をへて、現在は、アメリカにおいて、草の根活動と地域メディアに関するフィールドワークを実施中。人や情報、モノがグローバルに移動する現代社会において、人と人、場所、社会との関わり方、つながり方を捉え、伝える方法論を探究している。 |
教授 |
専門は日本近世史、史料の調査・整理論。藩政、行政機構、税の収支体系、法制度などをキーワードとして、江戸時代の社会の仕組みについて研究している。彦根藩(近江)、長岡藩(越後)、鯖江藩(越前)、藤堂藩(伊賀・伊勢)をフィールドとして研究を進めており、近年特に堀田正敦が藩主を務めた堅田藩・佐野藩の研究に取り組んでいる。藩政文書と地方文書、双方を用いた研究スタイルをとっている。 |
教授 |
パーソナル・ネットワークを中心とした社会ネットワークを主たる研究テーマとしている。特に個人が取り結ぶ社会関係が、行動や意識のあり方(例えば、出生に関する意識や行動、地域行動・市民活動への参加など)に与える影響について、社会関係の測定方法も含めて計量的なアプローチで分析を行っている。 |
教授 |
インド西部のゴア州をフィールドに、多言語状況と地域語運動の考察を通して社会関係の変容を明らかにする研究を行ってきた。個人や集団が多様な社会関係の中で行う自己の文化資源の意識化と実践に関心を持っている。近年はゴアの演劇を通じたディアスポラのつながり、現地語映画産業の現状、湾岸アラブ諸国生まれのインド系移民二世の研究を行っている。 |
■主な博士論文
論文題目名 |
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「映像人類学的アプローチの意識を考える」 ―祭り研究ビデオ資料の視聴覚分析を材料として―」 |
「テレワークに関する実証社会学的研究」 |
「青年期の社会化に関する計量社会学的研究 ―中学生・高校生を中心に―」 |
「高齢期の家族再構築に関する社会学的研究」 |
「近・現代日本における<女中>イメージの家庭文化史研究」 |
「オーストラリア・ヨルング社会の変化に関する文化人類学的研究 ―ジェンダー論の視点から」 |
「多文化共生社会を実現するために」 |
「移動と再定住―インド・パキスタン分離独立難民の民族誌」 |
■主な進路
京都大学、神戸大学、広島大学、島根大学、北海道大学、奈良県立大学、甲南大学、関西大学、立命館大学、龍谷大学、大手前大学、千里金蘭大学、宮城学院女子大学、流通経済大学、関西国際大学、熊本学園大学、国立教員政策研究所、兵庫県教育委員会、神戸市教育委員会、奈良県庁、兵庫県庁、新潟県立歴史博物館、関西学院大学図書館 |