
急速に情報化が進む社会において、人文知の重要性はむしろ高まっています。人文科学研究科では、学部では修得が難しい高度な研究手法を身に付け、言語・心理・社会・文化・文学・歴史など、幅広い分野で人文知の研究ができます。
本研究科の構成は、日本語日本文学専攻、英語英米文学専攻、応用社会学専攻、人間科学専攻の4専攻から成っており、全ての専攻に修士課程と博士後期課程が設置されています。様々な人文科学領域において密な指導体制による質の高い教育を提供し、活発な研究活動をおこなっています。
各専攻とも中学校と高等学校教諭の専修免許状が取得可能なほか、応用社会学専攻では専門社会調査士の資格取得の道が開かれています。図書や情報機器、専攻ごとの大学院生室をはじめ、研究のための設備も整っており、また各種研究会や学内学会、紀要などの発表機会、発表機関誌があり、社会人や外国人留学生をまじえた活発な研究活動が行われています。多くの修了者が、研究職、教育職に就いたり、多彩な企業に就職して活躍しています。
人文科学研究科では複数のコースから学習・研究を選ぶことができます。まず、全専攻に「専門探求コース」と「多元教養コース」が用意されています。「専門探求コース」では、専門を掘り下げることに重点を置き、研究職、教職、専門職に就くための専門的な研究をおこないます。「多元教養コース」は生涯学習を行う人にも対応し、所属専攻の学問分野を基軸として人文科学全体に広く目を向けながら学ぶ機会を提供しています。修士論文に代わる研究成果物を提出することで学位が取得できるのも、このコースの特徴です。さらに、英語英米文学専攻および人間科学専攻には「リカレントコース」も設けられています。このコースは専門的な研究指導よりもコースワーク(授業での学び)に重心を置いています。
在職、育児、介護等の理由がある場合、標準修業年限を越えて、修士課程4年、博士後期課程6年で計画的に履修設定できます。長期履修を認められた者が期間短縮を希望する場合、1回に限り、半年単位の短縮申請ができます。
2011年に台湾の東海大学文学院と「教員・大学院生の相互交流に関する協定書」を取り交わして以来、留学のほか、資料収集、図書館利用、共同研究等において相互に便宜を図っております。
伝統領域から先端領域まで。過去事象から現在まで。質的分析から量的解析まで。個体分析から中間域を経て集団分析まで。リベラルアーツの伝統と知的革新をあまねく網羅しています。
人文科学研究科では様々な入試制度を設けております。最新の大学院入試情報は随時更新しておりますので、こちらもご確認ください。
日本語学と日本文学の2領域。語学分野では文法や日本語のバリエーション、日本語教育など、文学分野では古典や近現代文学を軸に幅広く研究を展開しています。
英語学、英米文学・文化の各分野で高度な知識と教養を修得し、専門業務で活躍できる人材を育てます。
社会と文化、歴史と地理・民俗の2分野を設置。フィールドワークなどの実践的研究もおこない、社会を的確にとらえる力を養います。
現代社会や人間のこころの諸問題を幅広いスタンスでとらえ、哲学、芸術学、心理学の視点からそれらに実践的にかかわっていくことができる人材の養成をめざしています。 人文諸科学の専門家との高度な共同研究を推進し、地域に開かれた実践を行っています。
研究科 | 専攻 | 修士過程 入学定員 |
博士後期過程 入学定員 |
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人文科学研究科 | 日本語日本文学専攻 | 5 | 2 |
英語英米文学専攻 | 6 | 3 | |
応用社会学専攻 | 5 | 2 | |
人間科学専攻 | 10 | 3 | |
計 | 26 | 10 |