
環境・エネルギー問題の解決には多くのアプローチがありますが、本専攻では材料の特性を、化学、物理学、地学の観点から取り組むことにより工学的な解決を図ることを目指します。
(1) 甲南大学大学院自然科学研究科環境・エネルギー工学専攻における「人材養成の目的」
修士課程
建学の理念のもとに、現代社会の要請に応えて、基礎的な自然科学の基盤の上に、環境・エネルギー工学分野における専門的な知識及び高い倫理観を教授し、これらを身につけた高度専門職業人の育成並びに環境・エネルギー工学の発展に寄与する研究者の養成を目指す。
博士課程
建学の理念のもとに、環境・エネルギー工学分野における深い専門的な知識及び高い倫理観を教授し、環境・エネルギー工学分野の各専門分野で自立して研究・開発ができる能力を持つ研究者並びに環境・エネルギー工学に関係する高度に専門的な業務に従事するに必要な卓越した能力を持つ高度専門職業人を養成することを目的とする。
(2) 甲南大学大学院自然科学研究環境・エネルギー工学専攻(修士課程、博士後期課程)カリキュラムマップ
修了認定・学位授与の方針
甲南大学大学院は、大学院学則第1条に定める、甲南大学の教育精神に基づいて育成された一般的及び専門的教養を基盤として、学術の理論と応用を教授研究し、その深奥をきわめ、又は高度の専門性が求められる職業を担うための深い学識及び卓越した能力を培い、人類文化の向上発展と社会福祉の増進に貢献することを目的としています。
【修士課程】
自然科学研究科 環境・エネルギー工学専攻は、自然科学分野の幅広い知識と環境・エネルギー分野における専門的な知識を有し、専門的な業務に従事するに必要な能力又は独創性豊かで優れた研究・開発能力を身につけ、かつ、高い倫理観を備えた人材を養成します。
本研究科の定める期間在学し、本専攻の教育課程編成・実施の方針に則って定めた授業科目を履修して所定の単位数以上(専門科目の必修科目18単位、基礎科目の選択必修科目6単位以上、専門科目の選択必修科目6単位以上、計30単位以上)を修得し、かつ、研究指導を受けた上、所定の年限内に本専攻が行う修士論文の審査及び最終試験に合格した者に修士(理工学)の学位を授与します。
DP1【専門力】
自然科学の幅広い知識と環境・エネルギー分野における専門的な知識を有し、高度専門職業人または自立した研究者として必要な能力を有しています。
DP2【融合力】
独創性豊かで優れた研究・開発能力を有しています。
DP3【展開力】
専門的な業務に従事するに必要な能力を有し、高い倫理観を備えています。
【博士後期課程】
自然科学研究科 環境・エネルギー工学専攻は、環境・エネルギー工学分野において、専門的で深い知識を有し、自立して独創的な研究を行い、環境・エネルギー工学分野を開拓・深化させる能力、並びに、これらの分野に関係する高度に専門的な業務に従事するに必要な卓越した能力を身につけ、かつ、高度な倫理観を備え、国際社会で活躍できる人材を養成します。
本研究科の定める期間在学し、本専攻の教育課程編成・実施の方針に則って定めた授業科目を履修し、所定の単位数以上(必修科目6単位、選択必修甲から2単位以上、選択必修乙から2単位以上、計10単位以上)を修得し、かつ、研究指導を受け、所定の年限内に本専攻が行う博士論文の審査及び最終試験に合格した者に、博士(理工学)の学位を授与します。
DP1【専門力】
環境・エネルギー分野における専門的な深い知識を有しています。
DP2【融合力】
自立して優れた独創的研究・開発ができる能力を有しています。
DP3【実践力】
自然科学に関係する高度に専門的な業務に従事するに必要な卓越した能力を身につけ、高い倫理観を備えています。
教育課程編成・実施の方針
【修士課程】
1)教育内容
(1) 自然科学分野の幅広い知識と環境・エネルギー工学分野の専門的な知識を習得できる教育課程を体系的に配置します。
(2) 高度専門職業人として必要な高度な専門知識及び技術的な基礎知識を解説・講義する環境・エネルギー工学演習を配置します。
(3) 環境・エネルギー工学分野の高度専門職業人または研究者として独創性豊かで優れた研究・開発ができる能力と高い倫理観を涵養し、また修士学位論文の基礎となる「環境・エネルギー工学研究実験」を配置します。
(4) 自然科学分野ならびに環境・エネルギー工学分野の幅広い視野を身につけるための「基礎科目」、環境・エネルギー工学分野に関する専門的知識を身につけるための「専門科目」および自立した技術者や研究者として必要な能力や技法を身につけるための「共通科目」を配置します。
(5) 修士(理工学)の学位授与に導くため、組織的な研究指導体制のもとで、研究経過発表会および学位論文審査を行います。
2)教育方法
(1) 1)に掲げた教育内容を、授業および研究指導によって行います。
(2) 授業は、講義、演習、実験若しくは実習のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
(3) 研究指導は研究のPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を意識し、研究に関する議論、論文講読、輪講、理論計算または実験、理論計算または実験結果の解析および考察、研究成果発表、修士論文作成、修士論文発表会等により実施します。
3)評価
(1) 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末または学年末に評価します。
(2) 修士論文の審査及び最終試験は、本専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。
【博士後期課程】
1)教育内容
(1) 環境・エネルギー工学分野における専門的な深い知識を身につけるための教育課程を体系的に配置します。
(2) 環境・エネルギー工学分野について、研究者として自立して優れた独創的研究・開発ができる能力を涵養する科目を配置します。
(3) 環境・エネルギー工学に関係する高度に専門的な業務に従事するに必要な卓越した能力と倫理観を涵養する科目を配置します。
(4) 博士(理工学)の学位授与に導くため、組織的な研究指導体制のもとで学位論文審査を行います。
2)教育方法
(1) 1)に掲げた教育内容を、授業および研究指導によって行います。
(2) 授業は、講義、演習、実験、若しくは実習のいずれかにより又はこれらの併用により実施します。
(3) 研究指導は研究のPDCAサイクル(plan-do-check-act cycle)を意識し、研究に関する議論、論文講読、輪講、理論計算または実験、理論計算又は実験、理論計算又は実験結果の解析および考察、学会・論文等での研究成果発表、博士論文作成等により実施します。
3)評価
(1) 単位の認定については、大学院学則第9条に基づき、筆記試験、口述試験、報告等及び各科目のシラバスに定める方法によって学期末または学年末に評価します。
(2) 博士論文の審査及び最終試験は、本専攻の定める審査基準に基づく方法により行い、その結果に基づき合否を判定します。
(3) 研究指導フローチャート
修士課程
博士後期課程
担当者 | 教員の研究分野 | 教員の研究室 |
---|---|---|
池田 茂 教授 | 触媒化学、無機材料化学、光電気化学 | 光触媒材料研究室 |
木本 篤志 教授 | 高分子化学、有機化学、材料化学 | 有機電子材料研究室 |
小荒井 千人 准教授 | 地質学、古生物学、地学教育、理科教育 | 地球科学研究室 |
町田 信也 教授 | 無機材料化学、無機合成化学、固体電気化学 | 電池材料研究室 |
山本 雅博 教授 | 物理化学、理論化学、電気化学 | 界面物理化学研究室 |
coming soon! | coming soon! | 分子機能学研究室 |
coming soon! | coming soon! | 計算材料科学研究室 |
coming soon! | coming soon! | 半導体材料研究室 |
科目/区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | |||
---|---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | 自由 | |||
専門科目 | 必修 | 環境・エネルギー工学演習Ⅰ | 3 | ||
環境・エネルギー工学演習Ⅱ | 3 | ||||
環境・エネルギー工学研究実験Ⅰ | 6 | ||||
環境・エネルギー工学研究実験Ⅱ | 6 | ||||
選択必修 | 地球科学特論 | 2 | |||
光触媒材料特論 | 2 | ||||
界面物理化学特論 | 2 | ||||
分子機能学特論 | 2 | ||||
計算材料科学特論 | 2 | ||||
半導体材料特論 | 2 | ||||
有機電子材料特論 | 2 | ||||
電池材料特論 | 2 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅰ | 1 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅱ | 1 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅲ | 1 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅳ | 1 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅴ | 1 | ||||
環境・エネルギー工学特殊講義Ⅵ | 1 | ||||
基礎科目 | 選択必修 | 材料化学特論Ⅱ | 2 | ||
高分子化学特論Ⅰ | 2 | ||||
分析化学特論Ⅱ | 2 | ||||
有機化学特論Ⅰ | 2 | ||||
科学技術英語 | 2 | ||||
環境・エネルギー工学知的財産法 | 2 |
【修了要件】
専門科目の必修科目18単位、専門科目の選択必修科目6単位以上、基礎科目の選択必修科目6単位以上、計30単位以上を修得すること。
なお、研究指導教員の指示を受けて他の専攻の講義科目4単位以内を専門科目の選択必修科目の単位に充てることができる。
科目/区分 | 授業科目の名称 | 単位数 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
必修 | 選択 | 自由 | ||||
必修 | 環境・エネルギー工学演習Ⅲ | 2 | ||||
環境・エネルギー工学演習Ⅳ | 2 | |||||
環境・エネルギー工学演習Ⅴ | 2 | |||||
選択必修甲 | 環境・エネルギー工学特別講義Ⅰ | 2 | ||||
環境・エネルギー工学特別講義Ⅱ | 2 | |||||
環境・エネルギー工学特別講義Ⅲ | 2 | |||||
選択必修乙 | 環境・計測科学ゼミナール | 2 | ||||
資源科学ゼミナール | 2 | |||||
エネルギー材料科学ゼミナール | 2 | |||||
共通科目 | インターンシップ | 1 |
【修了要件】
必修科目6単位、選択必修甲から2単位以上、選択必修乙から2単位以上、計10単位以上を修得すること。