
2011年度より、甲南大学の学部学生(学部は問いません)を対象とした「科目等履修生制度」がスタートします。この制度は本学4年次生を対象としており、12単位を限度として大学院の授業科目(演習を除く)を履修できる内容です。その上で大学院経済学専攻に進学すると、科目等履修生時代に修得した単位を大学院卒業所要単位にカウント(10単位まで)でき、これに加えて他の所要単位を修得すれば、1年で大学院を修了できます。教職に就きたいと考える学生にとって、いまや修士号の取得がますます重要な時代となっていますが、そうしたニーズを持つ学生にピッタリの制度と言えるでしょう。また、学部時代に興味を持ったテーマについてもっと深く研究したいが、時間や金銭面で難しいと考える学生にも適した制度です。さらに、将来研究者志望で、他大学博士課程に進学したいと考えている学生にとっても、より効率的に必要な知識・資格を修得することが可能です。
学部学生を対象とした大学院科目等履修生の資格要件として、次の四つが課されます。
毎年公表されている社会科学研究科(経済学専攻)の授業科目のうち、12単位を限度として基本科目4単位以上、および発展科目4単位以上(演習を除く)を履修可能です。詳細は教務部に問い合わせて下さい。
この制度では、科目等履修生として修得した単位を、10単位を限度として大学院の単位としてカウントできます。大学院を修了するための所要修得単位数は32単位ですが、残りを1年で修得し、修士論文を作成し審査に合格すれば修士号が授与されます。なお、大学院のコース種別は研究コースであり、税理コース、社会人コースは対象外であることに注意して下さい。 学部学生対象の大学院科目等履修生が大学院へ進学する方法は、通常の大学院入学試験制度と同じです(当該年度9月と2月の入学試験による入試、および学内推薦による入試の二本立てとなっています)。詳しくは本学大学院の入試要項を参照して下さい。
この大学院科目等履修生制度を活用した大学院進学コースには次のような金銭面での特典があります。ただし、申請が必要ですので注意して下さい。
いずれにしても、この制度は1年で修士号を取得可能にしているだけでなく、金銭面でも諸種の特典があるため、非常に経済的な内容となっています。