測容器の正しい使い方を確認し、実験データを正しく処理する統計も学びます。化学実験で用いる代表的な実験器具に実際に触れて、それらの使い方を体験し、化学実験における観察・考察とはどのようなものか、実験結果を報告するレポートとはどのようなものなのか、さらには実験室における安全と基本的なマナーを学びます。
物質の構造、性質などを測り、実験結果の解釈や、物理量を定量的にディスカッションする方法も学びます。有機化合物の合成・精製のための基本操作や劇物の取り扱い、各種分光機器測定の原理を学び、データ解析も体験。化学実験のやり方を本格的に学ぶことで、化学研究の本質に触れていきます。
これまでの集大成として、各教員の研究室で実験を行います。3年次まではテキストに沿った「決まった」実験ですが、卒業研究では各教員が行っている最先端の研究課題を行うため、最新の情報が書かれた英語等の学術論文などの文献の調査を行いつつ実験を進めます。未踏の領域を切り開く楽しさを体感できます。
酸塩基反応、沈殿生成反応、錯体生成反応などの重要な化学反応の分析に使われる「容量分析法」をはじめとする実験手法を学ぶ授業です。実験を通じて「溶液内化学平衡」を理解するとともに、基本的な化学操作と技術を習得し、定量分析を体験します。各実験後にはテストを行うとともに実験レポートを提出・作成します。